サッカー女性副審3度目五輪へ 手代木さん、最後の覚悟で
7月開幕のパリ五輪の女子サッカーに、仙台市在住の審判員手代木直美さん(43)が副審として参加する。2016年リオデジャネイロ五輪から3大会連続。「次世代の人に経験してほしく、自分にとって最後の国際大会になるかもしれない。選手と観客が楽しめるよう副審の責務を全うしたい」と開幕を待つ。 北海道清水町出身。小学生の頃、兄と一緒にサッカーを始めた。高校の女子サッカー部時代に顧問の一声で、選手兼審判員となった。 高校時代から主審として笛を吹いてきたが、気遣いができる性格や走力を生かせると、周囲の勧めで副審転向を決意。13年、国際審判員に登録され、15年の女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会をはじめ、数々の国際大会を経験してきた。 理学療法士として働きながら、休日に審判員としての技術を磨いた。夫の転勤で岐阜、岩手などを転々とし、秋田在住だった18年、審判に専念するように。「家族や職場の理解がなければ、続けられなかった」と語る。