ロシア、タリバンのテロ組織指定を解除可能に プーチン氏が署名
ロシアのプーチン大統領は28日、アフガニスタンを支配するイスラム主義組織タリバンについて、テロ組織の指定解除を可能にする法律に署名した。インタファクス通信が報じた。 インタファクス通信などによると、テロ組織の指定の解除は、「テロに関するプロパガンダや正当化、支援」に向けた活動を停止したと判断できる証拠があれば、検事総長の申請に基づいて、裁判所が決定するとしている。タリバン以外の組織にも適用され、シリアの暫定政権を主導する旧反体制派の「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)も指定解除の対象として浮上している。 ロシアは2003年にタリバンをテロ組織に指定。ただ、近年は関係改善に転じ、関係を深めていた。ロシアとしては中央アジアを通って過激派組織「イスラム国」(IS)が流入するのを抑え、テロ対策で共闘したい狙いもある。旧ソ連諸国では、これまでにカザフスタンとキルギスがすでにタリバンのテロ組織指定を解除している。【モスクワ山衛守剛】