数少ない刀削麺の汁なし袋麺「真麺堂台湾刀削麺」 台湾まぜそばとも違う独特の味わいうますぎ事件【アジア袋麺レシピ】
【アジア袋麺レシピ】 今回の調査内容 中国由来の麺料理「刀削麺」を台湾風にアレンジし、「汁なしそば」にした独特の袋麺「真麺堂台湾刀削麺」。台湾まぜそばとも違うその味わいとはいかに!? 【麺は茹でるとこんな感じになります】 * * * 東南アジアの諸外国の袋麺の中には「汁なし麺」もあります。ただし、中国発祥の刀削麺を売りにした「汁なし麺」はそう多くはなく、初めて見つけたのが今回試す「真麺堂 台湾 汁なし刀削麺 旨辛にんにく醤油味/真麺堂台湾刀削麺 蒜蓉味」(以下、『真麺堂台湾刀削麺』)という商品。 販売は台湾の大手食品メーカー・味丹ですが、台湾本国ではさほど人気があるとは言えない刀削麺を、あえて袋麺に採用し、しかも汁なし麺にしたところに「この麺はうまいんだぞ」という同社の強い矜持を感じます。 袋麺やインスタントラーメンにはかなりうるさい台湾のメーカーなだけに、かなり美味しい袋麺なのではないかと期待が膨らみます。さっそく調理していただいてみましょう。
麺のみを茹で、かやくは和える際の余熱で火が入る仕組み
パッケージは台湾の商品なのに、はっきり日本語が書かれています。これは台湾でたまに見るパターンで、日本と直接関係がない商品や事象でも「パッケージに日本語を入れておくと、商品価値が上がりそう」といった暗黙の慣習によるものではないかと思います。 さて、このパッケージを開封すると、平べったい一方でゴツゴツした刀削麺、そしてかやく、スープの小袋が入っていました。 インスタントラーメンと似ている点です。日本語で書いてあることも手伝って、知らない方作り方は簡単で、600mlの沸騰したお湯の中に刀削麺を入れて4分茹で、ザルで湯きりした後、かやくとタレを和えて完成します。 かやくは刀削麺と一緒に茹でないのもポイントで和える際の熱でほんのり火が入る仕組みのようです。 今回はパッケージ裏面でも推奨されていたそぼろ、小ネギ、白ごまなどをさらに加えていただくことにしました。
パンチある辛味とニンニクの風味が、完成度激高の麺の味わいを押し上げる!
和えている間からニンニクの香ばしい香りと辛味を持つスパイシーな香りが鼻をつきましたが、実際にいただくと、想像よりもまろやかなソースの風味。それでいてクセになるようなヤミツキ感がある複雑な味わいです。 この複雑なヤミツキソースをふんだんにまとった刀削麺もまた美味で、袋麺であるにもかかわらず、ツルモチ食感で小麦の風味も強く感じさせます。 なるほど、この麺の完成度の高さを全面に押し出すために、あえて刀削麺スタイルにしたのだろうと思いました。 今回のトッピングとの相性も抜群で、次々に箸が進みアッという間に完食。台湾の食品メーカーの「食にかける強い思い」を、改めてこの「真麺堂台湾刀削麺」で強く感じました。