トランプ氏、駐日米大使にグラス氏指名 対中強硬派の実業家 1期目にポルトガル大使
【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は16日、次期駐日大使に実業家で政権1期目に駐ポルトガル大使を務めたジョージ・グラス氏を指名すると発表した。 【写真特集】駐日アメリカ大使 グラス氏は長年の大口献金者としてトランプ氏の返り咲きを支え、対中強硬派としても知られる。上院の承認を経て就任する。 トランプ氏は声明で「投資銀行社長の経験から、ビジネスの知見を大使の仕事に生かすだろう。彼は常に米国を第一に考える」とつづった。 グラス氏はポルトガル大使時代の2020年、同国が中国からの投資受け入れを進めていたことを問題視。「ポルトガルは同盟国(の米国)か『経済パートナー』の中国か、どちらかを選ばなければならない」と発言し、外交的摩擦を生んだ経緯がある。就任すれば、日本にも中国とのデカップリング(切り離し)を強く迫る可能性がある。 西部オレゴン州出身。投資銀行や不動産業の経験が長く、ハイテク分野にも造詣が深い。16年大統領選ではトランプ氏への多額の献金が評価され、大使に起用された。今回も大統領選への資金支援に対する「論功行賞」人事と言えそうだ。