中居正広『仰天ニュース』全カット…同業テレビマンが舌を巻いた“音声処理”と血のにじむ「尺調整」
4時間もの番組からMCを消す作業
1月7日に放送された『ザ!世界仰天ニュース4時間SP』(日本テレビ系)はMC・中居正広(52)の出演シーンがすべてカットされていた。 【戦慄写真…】「大勢いるべよ」中居正広が恋人とのハワイ旅行で”ブチギレ”た「裏の顔」 放送約5時間前に、同局は 《本日の「ザ!世界仰天ニュース」は総合的に判断をし、中居正広さんの出演シーンはカットして放送します。なお、中居正広さんとの対話の中で、私たちの判断をお伝えしたところ、中居さんご本人からも同様の申し出を受けております》 とコメントしていた。 ついこの間まで芸能界のトップを走っていた中居が、“テレビに映ってはいけない人”になってしまった。元フジテレビ勤務の女性に対し、トラブルを起こしたとして9000万円の示談金を払ったと報じられ、芸能界でも表立って中居を擁護する人間はいない。 4時間もの番組からMCを消すことなどできるものなのか。少し見切れていることもあるのかと思いきや、本当に中居の存在は消されていた。これはどのくらい大変な作業なのか。同じ業界のディレクターは 「自分が担当ディレクターだったらゾッとする」 と話したうえで、その技術力に舌を巻いたという。 「映像だけでなく中居さんの音声すら全く入っていませんでした。スケジュール的に、中居さんの騒動が報じられ、出演を見合わせ始めたころには確実に編集は終わっていたでしょう。血のにじむような執念の作業だったと思います。 番組の特性上、スタジオでVTRを見るパートがほとんどのためまだ救われたのでは。元雨上がり決死隊の宮迫博之さんの出演していた『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のようなスタジオでのトークベースの番組のほうが、“切る”のは大変だったでしょうね」 “プロの技”で中居を消すための数々の工夫がほどこされていたという。 ◆編集作業だけではなく、ポストプロダクションも 「オープニングからエンディングまで中居さんを切っているのでまず尺が全然足らなくなる。スタジオで見るVTRを足すのは限界があるので、スタジオのゲストのエピソードトークで尺調整していたような気がします。この番組はワイプでコメントをしていくので中居さんの音声が入っている部分も一切使えない。VTR中ところどころワイプがオフにされていました」(同・ディレクター) スタジオで盛り上がった部分や、出演者の気の利いたコメントも中居さんの音声がかぶっていたら切っていた可能性は高い。 「これはディレクターからしたら相当悔しいでしょう。しかし大変なのはディレクターの編集作業だけではなく、ポストプロダクションといって、完成した素材を編集のプロのスタジオに持ち込みテロップなどを入れていく作業。4時間番組をやり直すとなると想像以上に膨大な時間がかかる。何人が何日間徹夜したのだろうと思うと頭が下がる思いです。もし自分だったら中居さんに今までどれだけお世話になっていても恨みしかないと思います(笑)」(同・ディレクター) 番組には出演者のツーショットや、映像素材を編集で引き延ばし粗くなっている部分も複数見られた。そもそも中居の近くにいたと思われるもう一人のMC笑福亭鶴瓶が映ったり喋ったりする回数が極端に少なかった。 番組の最後に「次回予告」として1月21日放送回のダイジェスト映像が流れたが、当然中居の姿はなかった。同様にカットする作業が必要のはずだ。 中居の騒動でどれだけの人が動いたのか――。 違約金や損害賠償請求なども今後、発生する可能性はある。スタッフだけでなく、出演者にも迷惑をかけた中居だが、「迷惑」という言葉だけでは片づけられない事態なのは間違いなさそうだ……。
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