更年期のせいか、最近やる気が出ない…。こんなときは「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」の3つのホルモンを味方に!【40代・50代、知れば知るほどおもしろい!ホルモンの世界⑤】
<ドーパミンのおもな働き> ・達成感、喜び、爽快感、感動などをもたらす ・何かを手に入れたいという生きる意欲を生み出す ・ノルアドレナリンを作る
◆細かく目標を設定して、達成したら自分を褒めるのがドーパミンを増やすコツ では、ドーパミンをうまくコントロールするには? 「まず、難易度は高いけれど、実現できそうな目標を立てることがおすすめ。いきなり最終目標を設定して目指すとドーパミンが出にくいので、例えば将来お店を持ちたいという夢があるなら、まずはその分野についての勉強をしたり、仲間を増やしたりなどと、達成しやすい目標を細かく設定します。そして目標をクリアするたびに“やった!”“すごい!”と自分を褒めましょう。 そのたびに、ワクワク、ドキドキすることでドーパミンが分泌されます。ドーパミンはマンネリを嫌うので、ひとつの目標を達成したら、すぐに次の目標を作ることもポイント。また、ドーパミンは、ドキドキする体験をすると分泌されるので、いつもと違う道を通るようにしたり、いつもは買わないような服を買ったりするだけでも分泌されます。ドキドキする体験を生活の中にたくさん取り入れてみてください。 ただし、ストレスを解消するために、より大きな刺激を求めようとするのはNG。薬物やギャンブルにハマる依存症は、ドーパミンの作用がマイナスに働いたものなので過度な刺激を求めるのは避けましょう」 40代、50代になると頑張りすぎは禁物。ホルモンを上手にコントロールすることでやる気や意欲を高めて、生活にメリハリをつけよう。
【教えてくれたのは】 工藤孝文さん 内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後は大学病院などを経て、現在は福岡県みやま市にある自身のクリニックにて地域医療に注力。専門は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療、ダイエット治療など多岐にわたり、テレビ・ラジオなどのメディアで医療の最新情報を発信。著書に『「毎日疲れない」にいいこと 超大全』(宝島社)など多数。 写真/Shutterstock 取材・原文/和田美穂
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