ねんじり棒で豊作願う 長野県塩尻市の小野神社で伝統の祭り
長野県塩尻市無形民俗文化財の「ねんじり棒祭り」が6日、同市北小野の小野神社(宇治橋淳宮司)で営まれた。この一年の豊作を祈る伝統行事で、あいにくの雨の中での実施となったが、地域の小学生や大人約120人が参加した。 生木で作った長さ1.1~1.3メートルのねんじり棒が25本用意された。年代別に分かれて拝殿前に集まった参列者は、1本ずつ差し出される棒を持ち、雪が積もった境内を練り歩いた後で、宇治橋宮司らと引き合った。氏子総代副会長の神戸秀明さん(68)は「北小野が豊穣(ほうじょう)であってほしい」と願った。 最後は「メンヨー、サンヨー」と唱えながら、棒で鏡餅を突いた。新型コロナウイルス禍で棒の引き合いを見合わせる年もあったが、1月6日に毎年続けている。参加した両小野小学校の3年児童は「寒かったけれど、みんなでねんじり棒を持てて楽しかった」と話していた。
市民タイムス