2時間半の道のりが6時間に? 自由すぎる登山パーティーが目指すのは奥穂高岳の“ジャンダルム”
週末冒険家・藤本圭さんのYouTubeチャンネル『THUNDER BIRD HILLS』。今回は数ある動画の中から、雪が残る“ジャンダルム”を目指す1本に注目しました。仲間と一緒におこなう登山の楽しさが詰まった動画を、詳しく見ていきましょう。 【写真】奥穂高岳ジャンダルム登山の模様をチェックする(全5枚)
登頂前日から高揚するパーティーメンバー
今回ピックアップしたのは、「残雪のジャンダルムを目指して01 | 岳沢まで6時間 真面目に歩いてコースタイムの倍かかりました。」と題された動画。男性5人のパーティーがジャンダルムを目指す動画シリーズの中で、自宅出発から岳沢小屋への行程を撮影した回です。 ジャンダルムとは、飛騨山脈の奥穂高岳にあるドーム型の岩稜のこと。まずは、メンバーのうち3人が前泊地の岐阜県高山市に入ります。宿に到着しても、久しぶりの顔触れでの登頂に高揚してなかなか寝ることができませんでした。 翌朝は朝5時前に、県内の駐車場でメンバー全員が集合。出発地の上高地までバスで移動します。6時に岳沢を目指して歩き始めてから5分、まずは鳥の鳴き声が聞こえるなか朝食を食べることに。ジップロックに入れたお寿司を食べたり道でコーヒーを淹れはじめるなど、メンバー各々が自由に朝の時間を過ごします。
寝不足で辛い身体を休ませながら、雪道を進む
自然あふれる風景の中を登っていくと、標高1600メートルあたりから雪の残る道が出てきました。出発時間が早かったせいか、寝不足がたたり「めっちゃしんどいねん」と語るメンバーも。天気が良いため道中でシートを敷いて睡眠を取り、スッキリした後は再び岳沢を目指して歩き始めます。
ゆったりと岳沢小屋に到着するも、すぐにテントを張る一行
パーティー5人が岳沢小屋に到着したのはお昼の12時過ぎ。上高地出発から、なんと6時間も経っていました。通常2時間半で登頂する場所に2倍の時間をかけて登ったメンバーですが、「ランチのときにお酒を飲んでそのまま寝たい」という希望のもと、重い腰を上げて昼食前にテントを張りはじめます。 スコップで雪を丁寧にならしながら「今日は暑くてテントの中にいられない。しかも5人だろ、ぎゅうぎゅうで!」と笑い合う姿を見ると、仲間と登山する楽しさが伝わってきます。今回の動画はここで終了。テントでの宿泊の様子や、スリリングな道中は同動画の続編で見ることができます。 視聴者からは「このメンバーでの登頂、待ってました!」「ワクワクが始まる予感がする! 次の動画も楽しみ」という声が。残雪のジャンダルムを目指す一行の姿を、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
野中陽平