地球1周分の距離を毎年走行する人気写真家が選んだ車は?「故障の少ない車ランキング」上位のタフさと燃費の良さ、立体駐車場が決め手に!
初めての愛車は、3万円で買った中古のスズキのジムニー
ここ十数年の間、引っ越しを重ねる森山さんと共に走り、共に時を重ねてきた愛車たちを教えてもらいました。 北海道で暮らした大学生時代に初めて買った車が「Suzuki Jimny SJ10」。まさに一目惚れでした。 「中古車屋にホロのない状態で雨ざらしでサビサビのジムニーがありました。廃車の車かと思ったら5万円と書いてあって。さらにそこから値切ったら3万円にしてくれました! 北海道で乗るのに隙間だらけのホロの車を買うというのは…若さゆえですね(笑)。 2ストロークのエンジン音がかなりうるさく…ご近所の皆さんには迷惑をかけたものです。 1年も乗らない内にエンジンの不調が訪れ、あえなく廃車になりました…」
再びのジムニー。雪道もスイスイ走る!
森山さんはその十数年後に再びジムニーを手に入れます。それが「Suzuki Jimny-JA12」。狭い道の多い京都での生活に合わせて購入したそう。 「狭い所でもスイスイ走る。京都、神戸の後、奈良に引っ越しましたが、奈良の細い裏道でも大活躍でした。 それに雪道でも問題なく走る、軽い車体を活かした走行性。雪の多い場所へ出張する際は、とても頼りになりましたね」
人生の大切な時期を共に走る。思い出が詰まったボルボ 240GL
フォトグラファーとして独立後に最初に買った車である「VOLVO 240GL」にはさまざまな思い出が詰まってます。 独立して数年、結婚を機に逗子へと移住。3年近く住んだのち、地元である東京に戻った直後に東日本大震災を経験した森山さん。 震災を機に、京都と東京の二拠点生活を始め、ボルボで長距離を往復する生活もスタートしました。
「手袋をしたままでも操作出来るほど、ムダを削ぎ落としたスイッチ類と、横長の車体デザインに惚れました。車体が長く見えるものの、大抵の立体駐車場に入るんです。 このボルボは広々としたトランクが魅力でしょう。2年間住んだ京都から神戸に引っ越す際も、トランクの広さを生かして、引越し業者を使わずすべて自分たちで乗り切りました。 電子系のトラブルや故障が多く、悩まされましたが、エンジンはタフで総走行距離37万キロを超えて手放すまで、エンジンの不調はゼロでした。最終的に電子系の故障の原因が分からず、泣く泣く手放しましたが、仕事の独立、結婚、関西への移住と人生の苦楽を共にした車を手放す時の喪失感は、これまで味わったことが無い辛さが有りましたね」 仕事に、旅行に、生活全般に。片道700km圏内であればほとんどの場所へ車で移動するという森山さん。 次に手に入れたいと考えているのは「三菱 デリカD5 ディーゼル」とのこと。 森山さんの車遍歴はどこまで重ねられるのでしょうか?おもしろいエピソードが楽しみです。