ユリア・ナワリナヤは「コラソン・アキノ」になれるか?――ロシア女性の反体制運動に注目
3月17日の大統領選挙でユリア氏は、投票用紙に亡き夫の名「ナワリヌイ」と書いて投票したという(ユリア・ナワリナヤ氏のXより)
ロシアの反体制指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が2月16日に北極圏の刑務所で急死した後、ユリア夫人(47)は「夫の遺志を継ぐ」と反プーチン運動の先頭に立つ意向を表明した。 「普通の主婦」を標榜していたユリア氏は次第に夫の活動を支援するようになり、「ロシア野党のファーストレディー」と呼ばれた。しかし、亡命生活での活動は容易ではなく、5選を決めた鉄壁のプーチン体制は揺るぎそうもない。 とはいえ、男性活動家が次々投獄される中、今後は女性が反プーチン運動の中核を担う可能性がある。人口比で男性より圧倒的に多いロシアの女性が、独裁体制に風穴を開けられるかが注目点だ。
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名越健郎