散歩中に、犬が飼い主さんのことをチラチラと見てくるのはなぜ? 考えられる理由とは|獣医師解説
散歩中にほかの犬と会ったときに見てくる
「よその知らない犬と外で会ったとき、そばに行きたいような、ちょっと戸惑っているとき」 「歩いている方向から別のワンちゃんが向かって来るのが見えたとき、『来たよ!』という感じでチラッと見てきます。臆病な愛犬なので、散歩中に何度もあります」 「前からワンちゃんが来たとき、『行ってもいい? 』って感じでチラ見します」 「散歩中、ほかの犬と遊ぶことができたときは、しばらく私の顔をチラチラ見ながら舌を出して喜んだ顔をしています」
行きたくない方向や、いつもとは違う散歩コースを歩いているときに見てくる
「自分の行きたくない方向に私が行こうとすると、目で訴えます」 「歩くペースが合わないときや、行きたい方向が合わないとき」 「いつもの散歩コースとは違う道に行こうとしたときに、『そっちに行くの? 』と私の顔を見る」 「自分が行きたい方向に連れて行ってもらえなかったときに、ちょっと不満そうに見てきます(笑)」
ほかにも、こんなエピソードが!
「いつもチラチラ見ながら歩きます。まだお外が怖いようです」 「散歩していて楽しいときにチラチラ見てきます」 「散歩中に顔を見てきたので『お散歩楽しいね』と声をかけたら、何度も顔を見てくれた」 「名前を呼んだときや、お散歩コースでいつもオヤツを食べて休憩する場所になると、期待感の顔でチラチラ見てきます」 「道路を横断したいとき。合図待ちなのか、こちらを見上げています」 「チラチラ見すぎて、電柱にぶつかりそうになったことがある」 「なにかくわえたとき、『怒られる? 大丈夫? 』みたいな感じでチラ見したりする」
【獣医師解説】犬が散歩中に飼い主さんをチラチラ見る理由とは?
散歩中に飼い主さんのことをチラチラと見てくる犬がいるようですが、どのような理由が考えられるのでしょうか。 いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。 岡本先生: 「散歩中に飼い主さんのことをチラチラと見てくるという犬の行動からは、以下のような心理が読み取れると思います。 ・飼い主さんの存在を確認したいから ・飼い主さんに要求(違う方向に行きたい、寄りたい場所がある、抱っこしてほしい、休憩がしたいなど)を伝えたいから ・普段からアイコンタクトでコミュニケーションをとっているから ・興奮した気持ちや嬉しい気持ち、不安な気持ちを伝えたいから このような行動を見せる犬には個体差があるかと思いますが、普段からアイコンタクトをとることが習慣化しているようなコに見られやすいのではないかと考えられます」
犬が散歩中に見てきたときに、どのような対応をしてあげるとよい?
岡本先生: 「散歩中に愛犬が見てきたときの対応ですが、アイコンタクトの練習をしている場合は、褒めたりご褒美を与えたりするとよいでしょう。 愛犬が何を伝えたくて見てきているのか、よく観察することが大切だと思います」 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) いぬのきもちWEB MAGAZINE『散歩中に見られる愛犬の行動に関するアンケート』 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年10月時点の情報です。 取材・文/雨宮カイ
いぬのきもちWeb編集室