60回目の第九合唱団始動 富山で初練習、350人の大編成
富山の年の瀬を飾る「第60回 第九交響曲 歓喜の夕べ2024」の結団式と初練習が6日、富山市呉羽町の市民芸術創造センターで行われた。節目の開催に向け、県合唱連盟のメンバーと一般公募の愛好家約350人で構成する「第九合唱団」が始動した。北日本新聞創刊140周年事業。 結団式では、県合唱連盟の中井隆司理事長が「大編成の合唱ができるのはうれしい。一回一回の練習を楽しみながら本番を迎えたい」とあいさつした。 練習は松下正樹同連盟常任相談役・第九特任が指導し、団員はメロディーラインやドイツ語の歌詞の発音を確認した。今後は週に2回練習する。 呉羽高2年で音楽コースの声楽を専攻する野原あいさん(アルト)は「練習を重ねるうちにきれいなハーモニーになる達成感を味わいたいと参加を決めた。大勢の前で歌う経験を積みたい」と語った。 公演は12月21日午後4時から富山市のオーバード・ホールで開催。ソリストは平井香織さん(ソプラノ・富山市出身)、金子美香さん(メゾソプラノ)、澤武紀行さん(テノール・射水市出身)、小林大祐さん(バリトン・富山市出身)を迎える。東京交響楽団が管弦楽、山下一史さん(東京)が指揮を担う。「交響曲第9番」の前には「富山に伝わる三つの民謡」より「むぎや」も披露する。
県合唱連盟、富山市民文化事業団、富山市、北日本新聞社主催。公演の問い合わせは北日本新聞社事業部、電話076(445)3355(平日午前9時~午後5時)。