子どもが「将来が安泰だから」と、会社員から「公務員」への転職を目指しています。今は公務員も大変だと思うのですが、やはり「給与」や「待遇面」は良いのでしょうか?
会社員と公務員、残業はどっちが多い?
会社員と公務員では、残業時間はどちらが多いのでしょうか。厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和6年1月分結果確報」によると、民間企業の一般労働者の実労働時間は月151.7時間(時間内労働138.8時間+時間外労働12.9時間、勤務日18.1日)でした。 人事院の調査では、令和5年度「国家公務員」の平均年間超過勤務時間数は年間220時間(本府庁勤務者は397時間、本府省以外での勤務者は179時間)。総務省の調査では令和4年度「地方公務員」の平均年間超過勤務時間数は年間149.6時間でした。 国家公務員も時間外労働に上限が定められていますが、災害対応など緊急で重要な業務を行う職員には上限を超えた超過勤務が認められています。環境省の国会担当職の令和4年4月の時間外労働時間は、1名あたり平均で63時間33分でした。 民間企業よりも公務員のほうが、残業時間が多い傾向と言えそうです。
まとめ
一般企業の会社員と公務員の待遇を比較すると、給与は大きな差がなく退職金は公務員が多めでした。国家公務員は配属先によっては残業が多く、非常時には上限を超えた超過勤務をすることもあります。 転職において待遇も重要な事柄ですが、職務内容なども加味して慎重に判断することが望ましいでしょう。 出典 総務省 令和4年地方公務員給与実態調査結果 国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 人事院 令和5年国家公務員給与等実態調査の結果概要 内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与 (令和5年版) 東京都 冬季の特別給の支給について 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年1月分結果確報 環境省 環境省職員の残業時間(霞が関全体との比較) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部