耳掃除はNG! ついやっている習慣が難聴の原因に!? 【40代から増える「耳鳴り・難聴」に要注意! ⑥】
へッドホンやイヤホンの1時間以上の連続使用をしない
最近はスマホでも気軽に音楽が楽しめ、ヘッドホンやイヤホンの小型化や性能がアップしていることもあり、日常的に利用している人も多いことだろう。 「しかし、ヘッドホンやイヤホンは使い方によっては音響性難聴になる可能性があります。通常の音は空気に伝わる途中で弱まりますが、ヘッドホンやイヤホンでは音がそのまま耳に伝わります。大音量で音楽を長時間聴くと、内耳の有毛細胞が徐々に壊れていきます。(※耳の機能、音響性難聴に関しては第1回<30代~50代に増えている難聴。自分でチェックする簡単な方法とは?>参照)。 しかも、ヘッドホンやイヤホンによる音響性難聴は、時間をかけて少しずつ進行するので、初期には自覚しにくく放置してしまいがちです、すると内耳の有毛細胞が脱毛してしまい、聴力が戻らなくなるので注意が必要です。 音量をできる限り下げて、1時間以上連続で聴かないことが大切です。外部の雑音を遮断する(ノイズキャンセリング)機能がついたものを使うのもおすすめです。これを使うことで、音量を下げることができるからです。 適度な音量は65デシベル程度、目安はヘッドホンやイヤホンをしたままで会話が聞き取れるくらいです。 よく電車内などで、外にまで音が漏れるほどの音量で聴いている人がいますが、あれを長年続けていたら、確実に難聴になります。絶対にやめてください。 いずれにしても、1時間たったら一度外して、10~15分は耳を休ませましょう。また、疲労をためずに、十分な睡眠をとり、過度な飲酒を避けることも耳の健康を保つためには大切です」
耳に最も大切な栄養素はビタミンB群とC!
毎日の食事で私たちの体はできているが、特に耳の健康を守るために必要な栄養素はあるのだろうか? 「バランスよくなんでも食べるのが前提ですが、しいて言うならビタミンB群とCです。 ビタミンB群は体内の代謝やエネルギー産生にかかわる栄養素。特にビタミンB1とB6は神経機能の維持にもかかわり、ビタミンB2は血管の酸化を抑えることで、内耳の血流を促します。 また、ビタミンCは抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの合成を促して、ストレスの軽減に役立ちます。 ビタミンB1が豊富な食材は豚肉、うなぎ、そばなど。B6はマグロ、鶏肉、さつまいもなど。B2はレバー、卵など。ビタミンCはピーマン、ブロッコリー、レモンなどです。 特にこれらの食材を使った和食がおすすめです」