【ボートレース】<素顔のクイーン>勝率5点台目指し成長中の吉田彩乃「できることが多くなった」
笑顔がキュートな伸び盛りの若手女子ボートレーサー・吉田彩乃(24)=静岡・126期=は、近況センスの良さを感じさせる走りで日々成長中だ。まだ優出こそないが、鋭く艇団を割って舟券にしぶとく絡んでいる。25年前期適用勝率は4・60と飛躍的にアップ。今年は更なる活躍を誓い、ブレイクを目指す。 ―20年5月に浜名湖でデビューして21年12月とこなめで初白星。通算24勝をマークしていますが、自身が描いていた成長スピードをどう感じていますか? 「ここまでうまくいってるとは全く思っていません。でも、徐々に自分ができることが多くなったかな、とは感じていますね」 ―ボートレーサーを目指したきっかけは? 「地元(浜松市中央区)がボートレース浜名湖の近くなんです。お父さんがボートレースが好きで、高校3年の時、こういう仕事(ボートレーサー)もあるよ、と薦められて受験。運良く1回で合格できました」 ―近況は舟券絡みが格段に増えていますね。勝率もほぼ右肩上がりで25年前期適用勝率は自己最高の4・60。エンジンにより良しあしの波はあると思いますが、点数を上げた要因は? 「勝率が1点台、2点台と続き、苦しい時が長く続きました。その時、もう成績、勝率もこれ以上、落ちることはないだろう、と逆に開き直ったのが良かったかも。私は昔から“切り替え”がうまくできる性格だと、自分で思っています。それが多少、ここに来ていい方向に行ったのかもしれませんね」 ―いい結果が残せるんじゃないかな、と思う時は? 「私はスタートが早くないんです。だから、スタートがしっかり安定して行けている時は、いつも以上にモチベーションは上がります。1Mまでにスタートでついて行ければ、ターンの初動で、外からつぶされることが少なくなりますし、その後も落ちついて、冷静にレース運びができますからね」 ―現在、取り組んでいる課題は何ですか? 「スタート練習とペラを丁寧に叩くことを頑張ってやっています。やはりボートレースはスタートを行かないと勝てないし、うまくペラを叩かないと、エンジンも出てくれない。師匠の芹沢(克彦)さん、姉弟子の柴田(百恵)さんにはいつも本当にお世話になり、感謝の言葉しかないですね」 ―オフの日は何を? 「旅行、それに料理ですかね。最近、ベーグルを作ってます。だんだん、うまくできるようになってきて、喜んでます」 ―同期だと誰と仲がいい? 「特にこの人という感じではなく、同期の女子選手たちとはみんな仲がいいです」 ―2025年の目標は? 「5点台の勝率を残すことです」 ―最後にボートの魅力は? 「自分が一生懸命努力して、レースをし、支持してくれた(舟券を買ってくれた)ファンの方の期待に応えられた時、達成感、満足感がすごくいいです。もちろん、頑張っただけ収入にも跳ね返ってきますからね」 ◆吉田 彩乃(よしだ・あやの)2000年9月22日、静岡県浜松市生まれ。24歳。静岡支部の126期として20年5月浜名湖でデビュー。21年12月20日、とこなめで5コースからまくり差して初勝利。趣味は旅行、料理。好きな物はカフェラテ。昨年の獲得賞金は915万266円。158センチ、48キロ、血液型B。次走は6日開幕の下関一般戦ミッドナイトに出場予定。
報知新聞社