「メンタルに来るものがある」日本代表で痛恨OG、4日後に15分で一発レッド…STVV谷口彰悟が語った心中。声を震わせながら「僕が試合を壊してしまった」【現地発】
伊藤涼太郎は「自分がチャンスを決めていれば彰悟くんは…」
谷口がSTVVに加入したのはシーズンインしてから。入団直後の試合ではミスもあったが、コンディションが整ってから守備力向上に貢献した。この時期、冨安健洋と伊藤洋輝が不在の日本代表の最終ラインを支えたのも彼だった。 今回の退場で、彼は少なくとも1試合の出場停止処分を受ける。環境が変わった中でのこの2か月間、谷口はあまりに多くのことを経験してきた。次の試合は早くて2週間後。長いシーズンのことを思えば、これを積極的休養と捉えてもいいのではないか。 試合が終わると、ヘンクのCBスメットが思わずピッチの上に座り込んだ。STVVは10人全員が+アルファのタスクをこなすことで数的不利をカモフラージュした。例えば藤田譲瑠チマ。24分のフォーメーション変更により、STVVは中盤を2枚から3枚にした。その中央でアンカーのような立ち位置を取った藤田は、ヘンクの長身アンカー、バングラがボールを持つと果敢に前に出て行って潰しにかかった。横のカバー範囲の広さを保ちながら、縦への勢いを伴ってバングラにチャレンジし、しかもヘンクのボールの動かし方を見ながらポジションを修正して背後のスペースを突かせなかった。 オフ・ザ・ボールでバングラを封じたのが藤田なら、オン・ザ・ボールでバングラと対峙したのが伊藤涼太郎だった。現地で『マジシャン』と呼ばれるファンタジスタは、190センチの大男から身体を密着されても動じること無く脅威のキープ力を発揮し、1対1の局面なのにまるで2対1のような余裕を時おり中盤で作った。そして機を見てスコアリングポジションに飛び出し3本のシュートを放ったが、後半の好機を外すなど不発に終わった。 「チームとしてはよく戦った。ただ、後半はチャンスが多く、僕自身にもチャンスがあった。仕留めないといけないシーンも何個があったので、よくやった反面、勝たないといけないゲームでした。個人としてはもっともっとやらないといけない、と感じたゲームでした。前半最初の方に自分が打ったチャンスを決めていれば多分、(谷口)彰悟くんは退場になってなかった。個人的には今日はすごく悔いの残るゲームでした」
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