中森明菜にショック…2005年、歌手・本田美奈子さんの「まさか」の訃報 「歌姫」を軸に11日間の連続ライブに挑戦
【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】 息遣いを感じるライブに―。2005年7月、明菜は東京・品川プリンスホテルで11日間の連続ライブに挑戦した。 【写真2枚】初々しいビキニ姿の中森明菜 等 「Akina Nakamori Special Live 2005 Empress at CLUBeX」と題された公演は、7月7~17日まで、40歳の誕生日(7月13日)を挟んで、何と17公演を行うというもの。明菜にとっては文字通りハードなスペシャルライブとなった。 会場はホテル内のアネックスタワー3階にある多目的ホール「クラブeX(クラブエックス)」。円形ホールが売りの場所で、キャパはわずか350人程度だった。音楽関係者は振り返る。 「ライブ自体は1994年から3部作で発表してきたカバーアルバム『歌姫』をステージ化したものでした。企画からホールの選定まで、明菜本人の希望で実現したと聞いています。実は『歌姫』をテーマにしたライブは、94年12月にも450人のキャパだった渋谷のパルコ劇場で開催しています。今回は2回目でしたが、11日間連続で、しかも全17回の公演は明菜にとってはハードだったことは言うまでもありません。スタッフからも『体力的に大丈夫なのか』といった声が出たようです。もちろん明菜自身も開催に向けて体力をつけていましたが、今、振り返っても異例なステージだったことは確かですね」 パルコ劇場での公演では、何度も衣装替えしては生バンドをバックに歌うダンサブルなステージを繰り広げたかと思えば、弦楽器を取り入れたシンプルで温かみのある場面も盛り込むなど「30歳を目前にした明菜の情感あふれるステージを見せてくれた」(劇場関係者)という。 しかし、クラブeX公演は、ドラムやベースなどといったリズム隊を排し、キーボードとギターのみのシンプルな編成で「アコースティックに徹していました」(前出の音楽関係者)。 「私は風」(カルメン・マキ)で幕を開けると「傘がない」(井上陽水)、「別れの予感」(テレサ・テン)と続き、他にも「踊り子」(村下孝蔵)、「窓」(松山千春)、さらには「歌姫」シリーズには収録していなかった「リバーサイド・ホテル」(井上陽水)も初披露した。 自らの作品も「飾りじゃないのよ涙は」や「赤い花」を盛り込み、歌謡曲からフォークまで12曲を歌い上げた。「ボーカリストとしての明菜の魅力を前面に出したアンプラグドライブでした」(前出の音楽関係者)