サムスンの「Gear VR」。スマホと接続して使う。

・モバイル型 　モバイルのVRデバイスというのは、早い話、スマートフォンのことです。安価にかつ手軽にVRを体験するにはこのカテゴリが一番適していると言えるでしょう。パソコンやゲーム機とつなぐケーブルのないところがスマートです。このタイプは、ゴーグルと合体させたスマホを目の前数センチのところで固定します。最も安価なのが、ゴーグルを段ボールで組み立てるキットです。1000円から入手可能です。 　しっかりしたゴーグルを選ぶことで、VR体験は飛躍的に向上します。段ボール組み立て式なら、立体視が楽しめる二眼タイプがおすすめ。加速度センサーを内蔵して、動画性能を上げたサムスンの「Gear VR」の価格は1万5000円ほど。ただし、同社のスマートフォン「Galaxy S6」が必要です。「S6」ユーザーは格安でVR体験ができますが、そうでないユーザーは、VRを体験するためだけに「S6」シリーズを購入するかどうかは迷いどころでしょう。また、今のところ、位置トラッキングやコントローラーには対応していないというデメリットもあります。ただ、海外では「S6」の後継機である「S7」が2016年中に販売予定ですが、その際、本体とセットにして、「Gear VR」を無料で配布すると言われています。

実際に体験してみるほかない

　簡単にバーチャルリアリティをご紹介しましたが、音楽やスポーツ、ゲームや映画といったエンターテインメント分野だけでなく、医療などへの応用が考えられています。本当にVRが私たちの生活を変えるかどうか、コストに見合う体験かどうか、まさに百聞は一見にしかずです。