【Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ:プレビュー】モニュメントと呼ばれる春の伝統大会最終戦はポガチャルとファンデルプールが最有力
リエージュ~バストーニュ~リエージュではこの2選手に加え、ジェイコ・アルウラーのサイモン・イェーツも加わるため、英国勢2連勝の可能性もある。 天候が極寒となればノルディックレーサーのチャンスが高まる。気温5度で横殴りの雨と雪にも見舞われたフレーシュ・ワロンヌを完走できたのは44選手だったが、このうちノルウェーとデンマーク人を合わせると11選手もいた。ウノエックスモビリティのトビアス・ヨハンネセン(フレーシュ・ワロンヌ6位)や2019年優勝者のヤコブ・フルサン(イスラエル・プレミアテック)などがダークホース。
フレーシュ・ワロンヌでトップテンに5選手、18位までに9選手を送り込んだフランス勢もシーズン序盤の栄冠を目指している。デカトロン・アージェードゥーゼールラモンディアルのブノワ・コスヌフロワはフレーシュ・ワロンヌ4位と調子がいい。 「リエージュ~バストーニュ~リエージュはアルデンヌのクラシックレースの中で、肉体的にも標高的にも最もタフなレースで。上りが最も長く、クライマーが有利になる。山岳で強さを見せるライバルと競い合うつもりで来た」とコスヌフロワ。
チームは高地トレーニングキャンプから戻ってきたオレリアン・パレパントル、フェリックス・ガル、クレマン・ベルテが新戦力としてチームに加わる。 「モニュメントでもあるこのレースでは、野心的に戦いたい。調子もいいし、チームもしっかりしている。パンチャーとしての走りをすればチャンスがあると思う」(コスヌフロワ)
フランス勢はアルケア・B&Bホテルズのケヴィン・ヴォークランがフレーシュ・ワロンヌで3秒遅れの2位。コフィディスのギヨーム・マルタンが10位で、引き続き好調を維持してスタートに立つ。
2023年に3位となっているバーレーン・ヴィクトリアスのサンティアゴ・ブイトラゴはコロンビア勢としての初勝利を目指す。フレーシュ・ワロンヌでは厳しい気象条件の中で5位。ワンデーレースの定着メンバーとしてなくてはならない新城幸也は、さすがにフレーシュ・ワロンヌの寒さにやられてリタイアしてしまったが、このリエージュ~バストーニュ~リエージュでもブイトラゴ、そしてスペインのペリョ・ビルバオのアシスト役として起用された。
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