Suicaで遠くの駅まで行くと面倒なことに! 交通系ICカードエリア「境界駅」の跨ぎ方
日本全国で利用できる便利な「Suica」ですが、あまり遠くの駅まで乗車すると自動改札を出られないことがあるのをご存じでしょうか? 実は交通系ICカードにはそれぞれのエリアが設定されていて、基本的にエリア間を跨いで利用することはできないんです。それでは、いったいエリアの境界駅ではどのように対処すればいいのでしょうか? 【画像でわかる】どこまで知っている? SuicaやPASMOなどの交通系ICカードのトリビア7選
境界駅の自動改札は両エリアに対応していることが多い!
実は、交通系ICカードは14のエリアに分かれており、列車で移動する場合は基本的に異なるエリア間を跨いで利用することができないのです。たとえば、JR東日本エリア内からSuicaで鈍行の列車に乗車した場合、Suica対応エリア外の駅で降りようとしても、自動改札でエラーとなって出られないんですね。
Suicaエリアを跨いで下車するときは、基本的に有人窓口で精算してもらうことになるのですが、たとえば、JR東日本(Suica)とJR東海(TOICA)の境界駅であるJR「熱海駅」では、Suicaの自動改札とTOICAの自動改札の両方が設置されています。 そのため、熱海駅を出るときはそれぞれの交通系ICカード(SuicaかTOICA)に対応した自動改札を利用すれば、窓口で精算する必要はありません。もちろん、熱海駅構内に入るときにはどちらの自動改札にタッチしても大丈夫です。
また、JR東海(TOICA)とJR西日本(ICOCA)の境界駅となっているJR「亀山駅」とJR「米原駅」も、同じようにTOICAとICOCAそれぞれの自動改札が設置されており、どちらにも対応できるようになっています。ほかにも、JR九州(SUGOCA)とJR西日本(ICOCA)の境界駅となっているJR「下関駅」でも、ICOCAとSUGOCAの両方の自動改札が設置されています。 このように交通系ICカードのエリア境界駅では、両方のエリアに対応した自動改札が設置されていることが多く、その場合は有人窓口で精算しなくても大丈夫なのです。