〔東京外為〕ドル、154円台後半=ウクライナ情勢懸念で小幅下落(22日午後5時)
22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ウクライナ情勢の悪化を懸念したリスクオフのドル売り・円買いがやや優勢となり、1ドル=154円後半で小幅に下落した。午後5時現在は、154円71~72銭と前日(午後5時、154円92~92銭)比21銭のドル安・円高。 東京時間の早朝は、おおむね154円40~60銭で小動き。10月の消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想をやや上回ると、「日銀の12月利上げに向けてオントラックと受け止められ、円買いを誘った」(国内証券)といい、153円90銭台に下落した。仲値にかけては、国内輸入企業のドル買い・円売りで154円50銭近辺に持ち直した。 午後は、日経平均が上げ幅を縮小したことを受け、いったん154円10銭台に軟化。その後は、地政学リスクの高まりを受けて前日の海外市場で売られたドルを買い戻す動きから154円90銭台に戻した。 市場からは、「株も金利も目立った動きはなく、特段の手掛かり材料は見当たらない」(国内銀行)との声が聞かれた。東京市場は週末を控えたポジション調整を主体とする値動きにとどまった。 この後の海外市場も、週末である上、重要な手掛かり材料を欠き、「引き続きレンジ相場となるもよう」(同)との見方が多い。 ユーロは対円、対ドルで下落。午後5時現在は、1ユーロ=162円23~24銭(前日午後5時、163円23~23銭)、対ドルでは1.0485~0486ドル(同1.0536~0536ドル)。