おひとりさま女性「給料からみんなはいくら貯蓄できているもの?」老後対策3選も意識【最新データ】
40歳代「おひとりさま」の収入から貯蓄に回す平均割合はどれくらい?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40歳代 単身世帯の「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合」は下記の結果となりました。 ・5%未満:3.1% ・5~10%未満:8.8% ・10~15%未満:13.5% ・15~20%未満:6.2% ・20~25%未満:11.9% ・25~30%未満:1.6% ・30~35%未満:7.3% ・35%以上:12.4% ・貯蓄しなかった:35.2% 平均は14%、最も多かったのは「10~15%未満」でした。 多くの40歳代おひとりさま世帯が収入の1割程度を貯蓄に回していることがわかります。 一方で、貯蓄をしなかったと回答した人は全体の35.2%を占めており、収入から貯蓄に回す余裕がない世帯も一定数存在していると見てとれます。 これから貯蓄を始めるという場合は、まず「先取り貯蓄」の仕組みづくりが必要かもしれません。 先取り貯蓄とは、収入から貯蓄分を先に別の口座に分けておき、残りでやりくりするという貯蓄方法です。 「残し貯め」という不安定な方法から「毎月決まった額を貯蓄する」という仕組みを作ることで、安定的に目標金額を貯めることができます。 まずは、手取り収入から貯蓄に回す割合を決め、徐々に10%、15%と割合を増やしていくのもひとつでしょう。
貯蓄ゼロから始めたい老後対策3選
老後のための準備は、早いに越したことがありません。 本章では、貯蓄ゼロでも始めていきたい老後対策について紹介していきます。 ●年金の見込み月額を把握する まずは将来自分が受け取れる具体的な年金額を、ねんきん定期便やねんきんネットなどから把握しておきましょう。 何となく難しいイメージがあって考えることの少ない年金ですが、老後生活を迎えるにあたってとても重要な存在になります。 日本の公的年金は、現役時代に加入している年金保険の種類や年収、加入期間などによって受給額が異なります。 参考までに、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると国民年金の平均月額は5万6316円、厚生年金の平均月額は14万3973円ですが、個人差が大きいためあまり参考になりません。 事前に年金額を把握しておくことで、将来「年金だけでは不足するおおよその金額」をシミュレーションできるため、それらを元に老後資金の金額設定をしておきましょう。 ●資産運用を検討する 現代の日本は預金金利が低いことから、老後資金として現金を貯蓄していてもなかなか増えないのが現状です。 資産運用であれば、長い年月をかけてコツコツ積み立てていくことで、複利効果で雪だるま方式に資産を増やしていける可能性もあります。 投資ときくとリスクのイメージが先行するかもしれませんが、最近ではiDeCoやNISAといった国が主導している「税制優遇制度」もあるため、初心者も始めやすくなっています。 とはいえリスクはゼロでないので、預貯金も平行して進める必要があるでしょう。言うまでもなく、リスクや自分自身のリスク許容度はしっかり勉強する必要があります。 ●独自の年金をつくる 公的年金だけでは足りない場合、個人年金保険(私的年金)の活用も検討してみるといいでしょう。 個人年金保険は、現役時代に加入し、一定の年齢に達するまで保険料を積み立てていき、老後にお金が受け取れるものです。 個人年金保険は老後の収入源を増やせるだけでなく、住民税や所得税といった税金の控除対象となることから、老後対策と節税対策がセットできるという特徴もあります。