【DeNA】4番牧秀悟、第1子誕生でチームも家族も支える柱に プロ入りから4年連続2ケタ弾
<中日1-5DeNA>◇29日◇バンテリンドーム DeNAの4番がチームを3連勝に導き、2位に浮上させた。牧秀悟内野手(26)が1回2死一塁、中日大野の初球直球を左翼席へ放り込む先制の9号2ラン。4回先頭では初球カットボールを捉え、左翼席への10号ソロを放った。3年ぶりの2打席連続アーチで、プロ入りから4年連続の2ケタ本塁打を達成した。球団では、03~11年に9年連続で2ケタ本塁打を記録した村田修一以来となった。 ◇ ◇ ◇ 牧が責務を果たした。1回2死一塁、中日大野の初球、141キロ直球を一振りで捉えた。「初球からいこうと決めていました。(大野は)真っすぐが強いですし、とりあえずファウルしないように」。9試合ぶりの先制の9号2ランで勢いに乗ると、1点リードの4回先頭でも初球カットボールを左翼席へ。3年ぶりとなる2打席連発で、球団では村田修一以来となるプロ入りから4年連続2ケタ本塁打を決めた。 シーズンの折り返し地点目前で2ケタの節目に軽々と到達した。「打てるに越したことはない。1年目からつながっているものだと思うので、良かったなと思います」とルーキーイヤーから安定感のある活躍ぶりは変わらない。右太もも裏の肉離れなどで本調子ではなかったが、三浦監督も「ここのところモヤモヤしているところがあったと思いますが、スカッとチームに勢いをつけてくれましたし、今日の2本でだいぶ変わってくると思います」と目を細めた。 変わらない活躍ぶりの一方で、変わったこともある。今季開幕後に第1子が誕生し、晴れてパパになった。自宅で過ごす時間も増え「試合に向けてとかはなかなかないですけど、家に帰った時に癒やしがあるのでリフレッシュできていると思います。(妻も)毎日大変そうなので支え合ってという感じです」とエネルギーを充電。グラウンドではチームの柱、家に帰れば家族の柱として責務を全うする。 ただ、これで4番の役割が果たせているとは思っていない。「(状態は)良くはないので。今日、たまたま2本打てただけかもしれませんし、明日どうなるか分からないですけど、いい形で打てましたし、打球も角度がついている。明日も同じような形で打てるように工夫しながらやっていきたい」。責任感を力に、牧が1本1本を積み上げる。【小早川宗一郎】