米DIGIDAYのエディターが語る、トランプ次期政権の人事と広告産業への影響
間違っていたのか
ピーターソン:クリスティーナ(・モンロス)、あなたはマーケターやエージェンシーとよく話をしている。彼らはすでに、オーディエンスの行動の変化に対応しようとしているのだろうか? モンロス:これまで私が聞いたなかで一番多かったのは、彼らが間違っていたのか、消費者を理解しているのか、多くのパブリッシャーが間違えていたように、調査やその他のことにもっと投資すべきだったのではないかということへの強い思いだ。 モンロス:まだ1週間ちょっとしか経っていないので、まだ何もないと思う。「予算をあっちに動かそう、こっちに動かそう」ということはまだない(と思う)。しかし、「どこが間違っているのだろうか? 我々は誰と、どのように話すべきなのだろうか?」という感覚はある。
新政権下での勝者
マッコイ:(企業規制に対して)緩い政権ならば、その空間にいることで利益を得ることができるため、(ブランドパーパスに関して)静かにしていたいと思うブランドがあるだろうと私は想像する。 ピーターソン:ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は、主にマーケティングの幹部が講演するイベントを開催したばかりだ。ジェットブルー(JetBlue)のプレジデントもそこで話していた。トランプ政権が誕生し、ジェットブルーのプレジデントは、「規制が緩くなれば、それは我々にとって良いことだ」と言っていた。彼らは、バイデン大統領の消費者寄りの政策が、ジェットブルーのような航空会社にとっていかに負担が大きかったかを話していた。つまり、規制が緩くなれば、ジェットブルーはより顧客に優しくなれるということだ。 ピーターソン:個人的には納得できない面はあるが、この幹部は、規制が少ない方がビジネスにとって良いと基本的に認めている人物だということだ。 [原文:Digiday editors on Trump administration picks and the impact on the ad industry] Kimeko McCoy(翻訳:藤原聡美/ガリレオ、編集:戸田美子)
編集部