著名人がSNSで高評価、くし「ラブクロム」が人気の要因 ふるさと納税額の大幅増につながったセレクトショップとの連携
駒ケ根市へのふるさと納税が本年度、過去最高の10億円台に上る見通しだ。昨年度の7億4200万円から大幅に増加。市は、年末に向けた駆け込み需要などにより、11億円に到達する可能性もあると見通す。めっき加工の塚田理研工業(駒ケ根市)が製造しているくし「LOVE CHROME(ラブクロム)」シリーズが根強い人気で、返礼品の数も着々と増えている。 【写真】くし「LOVE CHROME」シリーズの新商品。監修は「BEAMSJAPAN」
市企画振興課によると、本年度の寄付額は25日時点で計約7億円。申込件数は昨年度より約千件多い約2万5千件となっている。
同課によると、ラブクロムシリーズは、著名人による高評価がSNS(交流サイト)などで広がったこともあり人気に拍車がかかり、寄付額全体の6割ほどを占める見込み。地元産ウイスキーや今年豊作のマツタケも人気だ。
本年度の返礼品数は、昨年度より約70品多い計約360品。寄付額が年々増える中、興味を示す事業者も多くなっているという。市は今年、セレクトショップのビームス(東京)が展開するブランド「BEAMSJAPAN(ビームスジャパン)」と連携し、地元事業者の商品開発を支援。返礼品に登録し、同ブランド監修商品としてPRしている。