「従業員応援」ファンド開始の関西みらい銀行 企業のリスキリングや福利厚生充実を後押し
関西みらい銀行が12月から中堅・中小企業向けに従業員の福利厚生やリスキリング(学び直し)などのサービス要素を加えた融資商品の取り扱いを始めた。西山和宏社長は産経新聞のインタビューに「企業の人材投資に役立つことができれば」と語った。 新商品は「従業員応援ファンド」。一定額以上の借り入れを行った企業の従業員を対象に、りそな総合研究所のビジネスセミナーや、オンラインの医療相談などが割安で受けられるサービスを用意した。賃上げに積極的な企業の法人税を軽減する「賃上げ促進税制」を利用した場合の金利優遇もある。 西山氏は「金利上昇局面で、お客さまに『金利が上がった以上の価値』を感じてもらいたい」と話す。 一方、金利上昇を追い風に、同銀行は社内ベンチャー制度を来年1月から導入する。社会・地域課題の解決をテーマに、将来の事業の柱となるビジネス創出を目指す。西山氏は「エコシティ(環境共生都市)や新エネルギーなどに関するユニークなアイデアが出れば」と期待した。(井上浩平)