【モデル鈴木サチさん(45)】「ステップファミリーのパートナーと娘のケンカにうれしい気持ちも」|VERY
長女とパートナーがケンカしているという事実が嬉しくもある
――「我が家は、嫉妬がすごいんですよ。とにかくみんな私に心が向いているので……(笑)」と話すサチさん。帰宅すると、「俺のママだー!」と言わんばかりに全員が迎えにくるそうです。子どもたちが一斉に話しかけてきた内容を聞き分けるサチさんは、まるで聖徳太子。「話を聞くまで、全員がママ!って言ってますからね」と。5人の子どもがいればつい比べてしまったり、先に弟からね!と心が傾いてしまいそうですが、「比べることはまったくないかもしれない」とのこと。 「私自身が次女で、姉と比べられるのが嫌だったんですよね。だから比較しないし順序をつけないことは、とくに意識をしているかも。ただ、パートナーの存在はママにとって特別であることは伝えたいと思っているので、何かにつけて〝パパに聞いてからにしようね〟〝それはパパのだよ。パパがいいって言ったらいいよ〟と言葉にしています」 ――子どもたちが成長し、家族の一体感が生まれつつある今、目下の悩みは長女とパートナーのケンカの仲裁にどう入るか、ということ。ヘビーなケンカではない中でも、母として妻として、どう立ち回っているのでしょうか。 「明らかな非がなければ、私はどんなときも100%子どもたちの味方につくつもりです。けれど、もちろんパートナーとしての言い分もあるはず。だから、お互いの言い分に耳を傾けることや、伝え方はおろそかにはしません。家族全員の取り扱い説明書は私しか知らないので(笑)、そこは自分を信じています。けれど、ケンカができているという事実に、どこかほっとしている自分もいるんです。子どもたちとともに、家族を作れている。みんなが仲良く元気よくいることだけを常々目標にしていますが、こうした些細な出来事で〝家族〟を実感する瞬間っていっぱいあるんですよね」 鈴木サチ1979年生まれ、愛知県出身。モデルとしてファッション誌やイベントで活躍。ピラティス(STOTT PILATES®認定インストラクター)のスタジオを主宰し、自身もレッスンを開講している。お子さんは5人おり、長女14歳、長男12歳、次男5歳、三男2歳、四男7カ月。現在は、新たなパートナーとステップファミリーを築く。
撮影/堺 優史〈MOUSTACHE〉 取材・文/藤井そのこ