ヒップホップ界で話題沸騰の”ビーフ”にデローザンが登場…本人が渦中の心境を語る
7月7日(現地時間6日)にサクラメント・キングスへの移籍が報じられたデマー・デローザン。トロント・ラプターズ、サンアントニオ・スパーズ、シカゴ・ブルズで計15シーズンを過ごしてきたベテランの動向に注目が集まったオフシーズンだが、その存在はバスケットボール界の外でも話題を呼んでいる。 今回デローザンが取りざたされているのは、北米のヒップホップシーンにおける大物ラッパー同士の“ビーフ”(アーティスト間の争い)である。デローザンと同じカリフォルニア州コンプトン出身のケンドリック・ラマーと、トロント出身のドレイクが互いを批判する曲のリリースを数カ月にわたり続けているのだが、最も注目を集めている『ノット・ライク・アス』という楽曲にデローザンが登場しているのである。 デローザンは、ケンドリックによる同曲の中で「デローザンが故郷に帰ってきてくれて良かった。お前たちはあの男にふさわしくない」という形で言及されている。これは、ドレイクがグローバルアンバサダーを務め、デローザンが9シーズンを過ごしたラプターズを批判したものと読み取れる。なお、ここでの“故郷”はアメリカを指すと思われるが、この曲の発表後にデローザンはまさしく故郷のカリフォルニア州に本拠地を構えるキングスへの移籍を決めた。 さらに、先日公開された同曲のミュージックビデオでは、この歌詞が流れるタイミングでデローザン本人がカメオ出演を果たしている。これによって「デローザンはケンドリック派」としてファンの注目を集めた。現地メディア『FOX40』のインタビューでこの件について問われたデローザンは、次のように語っている。 「今でもドレイクは好きだよ。でも、ケンドリックは長年の友人で、もはや家族みたいなものなんだ。彼とは出身が同じで、ずっと一緒にいるんだ」 友人としてミュージックビデオに出演したものの、両者への愛をアピールしたデローザン。なお、先日行われたケンドリックのコンサートで同曲が披露された際は、デローザンとともにラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・クリッパーズ)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が踊っている姿も目撃されている。 自らの移籍とミュージックビデオ出演により、コート外で立て続けに注目を集めたデローザン。新天地で迎える来シーズンの活躍に期待したい。
BASKETBALL KING