日本勢が快挙、古江彩佳&西郷真央がダブル受賞! ベアトロフィー&ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得
米女子ツアーはシーズン最終戦のCMEグループ・ツアー選手権を終え古江彩佳が平均ストロークNo.1に贈られるベアトロフィーを獲得。西郷真央が90年の小林浩美以来34年ぶり日本勢2人目のルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に輝いた。
タイの23歳ジーノ・ティティクルが上がり2ホールをイーグル、バーディで締めくくりシーズン2勝目、ツアー通算4勝目を挙げ、女子ゴルフ史上最高の400万ドル(6億円強)を獲得しシーズンを締めくくった。 そんな中3日間69を並べ上位争いに加わった古江は最終日に5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマーク。シーズンの平均ストロークを69.99とし見事平均スコア1位に贈られるベアトロフィーを獲得した。 「(最終日)最低でも69をマークしないと受賞できない」と知りながらスタートしたファイナルラウンド。前半3バーディをマークし順調にスコアを伸ばしたが終盤の15番でボギーを叩き緊迫した場面を迎える。 16番パー3では1.5メートルの微妙なパーパットを残し「そこが一番緊張しました」といったが、クラッチパットを今シーズン磨き上げてきた集中力で沈め17番のバーディに繋げた。 結果通算13アンダー、8位タイに入りおよそ1830万円を獲得した。 ベアトロフィーはプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに並ぶ主要タイトルの1つでLPGA殿堂入りのためのポイント(1ポイント)が付与される。 「70台を切れたのがとてもうれしい。ベアトロフィーを獲得できて光栄です。今シーズンは私にとって最高の1年でした」とアムンディ・エビアン選手権でメジャータイトルを獲得した24年を総括した。 いっぽう西郷は今季7度トップ10入りを果たしルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイントレースでトップを快走した。しかし最終戦で2位の選手が優勝すれば逆転の可能性があったため戴冠はお預けに。 しかし最終戦で25位タイだった西郷に後続のプレーヤーが追いつけず生涯1度のチャンスをものにした。 ルーキーイヤーに2勝した福嶋晃子さえ獲得できなかったタイトルを手中に収めた西郷は「うれしい、すごくうれしいです。何よりこれから(受賞できますように)と祈らなくていいのがうれしい!」と公式記者会見で笑顔を見せた。 ちなみにティティクルの平均スコアは古江より良いがシーズン7勝のネリー・コルダとともに規定ラウンド数に達しなかったため受賞資格がなかった。 1試合で400万ドルの優勝賞金は男子のメジャー4試合中3試合よりも高額だった。
川野美佳