躍進するAI半導体のサプライチェーンを守る、TXOneの事業戦略
半導体業界の成長に期待
こうした状況の中、TXOne NetworksではOTセキュリティへの要求が高い半導体を中心としたエレクトロニクス、自動車関連、医療関連の3つの領域への提案を重点的に強化していく。TXOne Networksでは、最適なセキュリティ提案を進めるために業界ごとの提案を強化しているが、これらの領域に特に注力するという。「TXOne Networksは台湾の大手ファウンドリーであるTSMCからサプライヤー表彰を受けたが、それはOTセキュリティベンダーとしては初めてのことだった」(リュウ氏)。 日本市場においても同様の領域を重点分野と置くが、特に国内での投資が積極的に行われ、SEMI主導でセキュリティ要件としても浸透が進む半導体業界での提案を積極的に行う。「日本では2022年4月に法人を設立し本格的に取り組みを開始したが、2023年と2024年を比較すると80%以上の成長を続けている。その大きな原動力となったのが半導体関連領域だ」とTXOne Networks Japan 代表執行役員社長の近藤禎夫氏は語る。 これらの主要顧客との関係性を強化しつつ「製造業と重要インフラのモダナイゼーションをセキュリティ面で支援しつつ、半導体や電力事業を含むAIサプライチェーンを守っていく」とリュウ氏は語っている。 ≫その他の「産業制御システムのセキュリティ」の記事はこちら
MONOist