箱根駅伝 県勢粘りのレース
■駒大3区「悔しい気持ちが一番強い」 谷中、区間6位デビュー 駒大3区で郡山市出身の谷中晴(1年、帝京安積高出身)は1時間2分5秒の区間6位で初めての箱根路を終えた。順位を一つ押し上げる好走を見せたものの、「チームに貢献できず、悔しい気持ちが一番強い」と向上心を口にした。 単独走の序盤はペースを上げられなかった。10キロ手前から国学院大の山本歩夢(4年)と並走する流れとなり、リズムをつかんだ。終盤は早大の山口竣平(1年)とのルーキー対決に。「絶対に負けたくなかった」と残る力を振り絞り、4位でたすきを渡した。 昨年12月中旬に背中を痛め、息をするのもつらい状態だった。本格的に練習を再開したのは1週間前。懸命に状態を上げて本番を迎えたが、目標タイムの1時間1分30秒には届かなかった。「突っ込んで入ったつもりだった。練習の空白期間がなければもっと良い感覚で走れた」と調整不良を悔やんだ。
故障がちで年間を通して練習を積めなかったことを課題に挙げる。「体づくりにしっかりと取り組んでけがを防ぎ、来年も3区に挑戦したい」と雪辱を誓った。 ■林、無念の最終戦 城西大4区「絶好調だったが…」 3度目の箱根路に挑んだ城西大4区でいわき市出身の林晃耀(4年、いわき総合高出身)は目標タイムに18秒届かず区間11位。「絶好調だったが力を出し切れなかった」と無念さをにじませた。 2、3年時に担った7区を逆に走るコース。21秒先に出た7位東京国際大を追い、中盤には8秒差に迫った。ただ、前半に突っ込んだ分、勢いが止まる。小田原中継所では差が38秒に開き、がっくりと両膝をついた。 「山の神」と呼ばれた東洋大の柏原竜二さん(いわき市出身)に憧れ、いわき総合高を選んだ。中距離選手として全国的に無名だったが、城西大に勧誘された。スピードランナーが箱根を走れると証明しようと長距離勢の練習に加わり、1万メートルや駅伝で実績を残してきた。「櫛部(静二)監督らが根気強く支えてくれた」と感謝する。