箱根駅伝 県勢粘りのレース
■ 「選手は頑張ってくれた」 順大今井コーチ、就任後初の箱根 山上りの5区で3年連続区間賞に輝き、「山の神」と呼ばれた順大の今井正人コーチ(40)=南相馬市小高区出身=が就任後、初の箱根駅伝に臨んだ。運営管理車から選手を見守り「初めての経験ばかりで必死でやっている。頑張って走ってくれた」と感慨を語った。 昨年2月の日本選手権クロスカントリーを最後に現役を退き、3月に母校のコーチに就任。福岡県の自宅とは別に千葉県内に拠点を構え、同期の長門俊介監督(40)と連日、後輩を鍛えてきた。指導では「自分の時よりも真摯(しんし)に陸上と向き合う選手が多い。コミュニケーションを密に取り、丁寧に接している」という。 芦ノ湖で往路のフィニッシュを迎えるのは4年時以来、18年ぶり。レース後は選手一人一人と握手を交わして力走をねぎらった。3日の復路に向けて「最低でもシード圏内の10位までいけるようサポートしたい」と気を引き締めていた。