箱根駅伝 県勢粘りのレース
卒業後は小森コーポレーションへ。「悔しさを糧にトラックで日本一になる」と誓いを立てた。 ■早大2区 山口智「申し訳ない」 オーバーペース響き区間12位 早大2区で千葉県出身の山口智規(3年、学法石川高出身)は序盤のオーバーペースが響き、1時間7分1秒で区間12位と振るわなかった。順位を七つ落とし、「足を引っ張ってしまい、本当にチームに申し訳ない」と責任を背負った。 4位でたすきを受けると、果敢にペースを上げて2人を抜いた。だが、11・5キロ付近から次第に失速。15キロ地点にある難所「権太坂」で体力を奪われ、各校のエースに次々と抜かれた。前回大会から30秒遅い記録に「1時間5分台の選手が多く、ここまでハイレベルになるとは思わなかった。計算が甘かった」と悲痛な表情を浮かべた。 大会後は駅伝主将に就く。「トラックシーズンからチームを引っ張り結果を残す」と名門のけん引役としての決意を新たにした。
■箱根駅伝 往路の県勢成績 区間・距離 選手 所属、出身校 区間順位・タイム 2区(23.1キロ) 山口 智規 早大3年、学法石川高 ⑫1時間7分1秒 3区(21.4キロ) 谷中 晴 駒大1年、帝京安積高 ⑥1時間2分5秒 4区(20.9キロ) 林 晃耀 城西大4年、いわき総合高⑪1時間2分54秒 ■箱根駅伝 県内出身2監督 復路へ意気込み 【4位駒大・藤田敦史監督(48)=白河市東出身=】1位青学大と3分16秒も差がついてしまったので、6区で前との差をできるだけ詰めたい。復路に局面を打開できる佐藤圭汰(3年)を残しているので、最後まで諦めずに前を追う。3区谷中晴(1年、帝京安積高出身)は最後の競り合いで勝ち切り、気持ちの強さを見せてくれた。初めての箱根で良く頑張ったと思う。 【9位東洋大・酒井俊幸監督(48)=石川町出身=】2区の選手が欠場し、初めて4人も当日変更した。ただ、3、4区で粘り強く順位を上げ、シード圏内で往路を終えられたのは非常に良かった。復路も接戦となるので、危機感を持って20年連続のシード権獲得を目指す。10区に登録している薄根大河(2年、学法石川高出身)には安定感のある走りで順位を上げてほしい。