企画展「きのこ展~きのこの正体、菌糸と胞子~」が国立科学博物館 筑波実験植物園で開催。「菌糸」「胞子」を中心にきのこについて学ぶ
茨城県つくば市の国立科学博物館 筑波実験植物園で、毎年恒例となっている「きのこ展」として、企画展「きのこ展~きのこの正体、菌糸と胞子~」が開催される。会期は10月12日~20日。 筑波実験植物園は東京・上野の国立科学博物館が植物の研究を推進するために設置した機関。およそ14ヘクタールの敷地に、日本に生育する代表的な植物をはじめ、世界の熱帯や乾燥地に生育する植物、筑波山で見られる植物など、7000種類を超える植物が植栽され、3000種類を見ることができる。 今年の「きのこ展」では、きのこの主役ともいえる菌糸や胞子の姿を、最新研究を踏まえて紹介。また、野生きのこ及び栽培きのこの展示や、きのこアート展示、関連工作コーナーなども開催される。 屋外のプロムナードでは、つくば市を中心に日本各地で採取された野生の生きのこを展示。また、代表的な栽培きのこについて栽培状況がわかるかたちで展示され、匂いも嗅げる体験型コーナーとなる。 研修展示館1階では、きのこの菌糸、胞子の姿を知ることができる。筑波大学生命環境系微生物サステイナビリティ研究センター准教授の竹下典男の監修により、きのこがその一生のほとんどの期間を過ごす「菌糸」「胞子」の姿を、最新研究を踏まえて紹介する。 研修展示館2階では、きのこアートの展示として、作家によるきのこをモチーフとした木版画や水彩画などを展示。参加作家は武井桂子、中谷佳詩子、森田洋美、井上育子。 ほかにも地衣類を使ったリースづくりのワークショップ(10月5日)や、きのこ版画でポストカードをつくるワークショップ(10月12日、13日、14日、19日、20日)が開催されるほか、きのこの関連書籍の販売やマッシュルームつかみどりなども開催される。