ステラッキーニ

　アプリリアは先日、新テクニカルディレクターとしてKTMからファビアーノ・ステラッキーニを獲得したことを発表したが、彼は第19戦マレーシアGPからアプリリアとの仕事を開始するという。 【動画】来季アプリリア陣営加入する日本のライジング・スター！　Moto2王者に輝いた小椋藍、チャンピオンパフォーマンスは『将棋』！ 　ステラッキーニは11年間アプリリアに在籍したロマーノ・アルベシアーノがホンダへ移籍するため、その後任としてKTMから加入し新たにアプリリアのテクニカルディレクターへ就くこととなる。 　アルベシアーノは今シーズン終了までアプリリアへ残るものの、アプリリアは新たな体制を加速させるために、アルベシアーノとの間で最終2戦で役割から既に退くことで合意したという。 　そしてステラッキーニはマレーシアGPからアプリリアへ帯同することで、アプリリアは2025年に向けた新体制を、一足早く始めることができる。 　チームの広報担当はmotorsport.comに対し次のように説明した。 「ファビアーノはマレーシアでオブザーバーとして我々と共にペンをとり、将来に向けた仕事をスタートさせる。アルベシアーノはバレンシアGPの日曜日まで、アプリリアのガレージに残ることになる」 　この発表は、アルベシアーノがタイGPへと帯同しないという決定を受けた後に行なわれた。そのため今回はテクニカルディレクター不在となっているが、ライダー達はその影響は感じていないようだ。 「実際、何も変な事とかは無かったと思う」 　ビニャーレスはアルベシアーノの不在について、そう語った。 「僕らは常にバイクを120％稼働させるために、ネジの最後の1本まで見逃さないようにしている」 「アルベシアーノはいつも通り仕事を続けている。ステラッキーニが何時来るのか僕は知らないけど、日本GPで彼の移籍が発表されてからも、ロマーノのコミットメントは変わっていないとしか僕には言えないね。彼はこのバイクでこれ以上深煎りはしていないけど、全てが通常通りだ」 　アプリリアは2025年シーズンから、大きく陣容が変化する。現在のライダーであるアレイシ・エスパルガロは引退しホンダ陣営へ移り、ビニャーレスもKTM陣営へ移籍。ライダーラインアップはホルヘ・マルティンとマルコ・ベッツェッキへと一新される。 　新加入のステラッキーニと共に、アプリリアがどんなチームとバイクを作り上げてくるかが注目されることになるだろう。