レッドブルのマックス・フェルスタッペン

　レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2番グリッドからF1メキシコシティGPをスタートしたが、ランド・ノリス（マクラーレン）とのバトルで計20秒のペナルティを受け最終的に6位。フェルスタッペンは全くレースペースが上がらなかったと語った。 【リザルト】F1第20戦メキシコシティGP：決勝 　フェルスタッペンは10周目のターン4とノリスを押し出す形になると、ターン7～8ではノリスを抜き返したもののコースオフしており、コース外走行でアドバンテージを得たと判断された。 　10秒のタイム加算ペナルティをふたつ受け15番手まで後退することになったフェルスタッペンは、最終的に6位まで挽回したものの、前を行くメルセデス勢には及ばず、ケビン・マグヌッセン（ハース）とオスカー・ピアストリ（マクラーレン）に詰め寄られるシーンもあった。 　フェルスタッペンはメキシコでのレースペース不足が、ペナルティを受けるようなポジションに身を置いてしまった要因だと示唆した。 「正直なところ、20秒のペナルティというのは大きいけれど、そのことで泣くつもりはないし、自分の意見を言うつもりもない」 「僕が抱えている最大の問題は、今日はレースペースが悪かったということだ。ミディアムでもハードでもそれは明らかだった」 「ターン4（のペナルティ）については、もう少し疑問符がつくような気がした。ターン7はあの通りだ」 「正直なところ、この2つは僕の問題ではない。問題は僕らが遅すぎることで、だから僕はああいうポジションに置かれているんだ。それが僕の問題なんだ」 　レースを振り返ったフェルスタッペンは、ハードタイヤでのグリップがほとんどなく、さらにブレーキの食い付きに苦労してメルセデス勢から遅れてしまったという。 　フェルスタッペンとノリスは前戦アメリカGPで激しくバトルし、物議を醸した。そしてアメリカGPまでの間にレーシングガイドラインが変更されるなど大きな議論の的となった。 　そんな中での”大暴れ”だったフェルスタッペンだが冷静な態度を崩さず、単にハードなレースをしただけであり、自分の思うように走ればいいのだと主張した。 「6位まで挽回できたのは良かったけど、その後は前のメルセデス勢と戦うことすらできなかった。グリップがなくて、たくさんスライドして、ブレーキも利かなかった。とてもタフなレースだった」 」 「僕たちは改善しようとしているけど、もっと良い結果が期待できたはずだ。ここでもよりタフだったから、少し変な感じだ。もちろん、ブラジルではもっと競争力を高めることができるはずだ」 「（ランドと僕は）接触しなかった。だからハードなレースをしただけ。でも結局のところ、誰もが（ドライバーズブリーフィングで）自分のことを話すんだ」 「ルールはもっと良くなるか？　イエスかもしれないし、ノーかもしれない。いつも同じことなんだ。つまり、僕はただ自分が運転しなければならないと思うように運転するだけなんだ。先週は問題なかったけど、今週は20秒のペナルティ。そういうものなんだ。人生は続くんだ」 「（リードは）まだ47ポイント。もう少し競争力を高められればいいんだけど」