筋トレ歴20年・56歳が魅せる熟練の筋肉 アーノルド・シュワルツェネッガーに憧れて筋トレ開始
マスターズ世代のボディビルはその年齢ならではの魅力がある。『マッスルゲート奈良大会(9月23日開催)』マスターズ50歳以上の部に出場した午頭稔二(ごとう・しんじ/56)さんも、筋トレ歴20年の積み重ねがにじみ出る、ベテランらしいフリーポーズを披露した。 【写真】午頭稔二さんの太い脚
午頭さんは週6日、日曜以外は毎日筋トレをしているという。 「脚・腕の日と、背中・胸・肩の日を交互に繰り返す2分割です。1週間につき、1部位が18~20セット程度になるように、回数は1部位の合計が200回くらいになるように設定しています」 食事にもこだわりを持って取り組んでいる。 「食事は基本的に、玄米、バナナ、ハチミツ、ブルーベリー、肉、卵を食べます。野菜を食べない代わりにマルチビタミンを摂り、BCAA、EAAなどのアミノ酸、コラーゲン、プロテインを飲んでいます。1日にタンパク質200gは年中固定。減量期と増量期は炭水化物の量を変えます」 第47回四国ボディビル選手権優勝など、入賞経験も多い午頭さん。20年前、映画俳優アーノルド・シュワルツェネッガー、シルヴェスター・スタローン、ブルース・リーに憧れたのがきっかけで筋トレを始め、今はジムを経営しながら鍼灸師やトレーナーの仕事をしている。 「マッスルゲート奈良大会には、香川県からジムの会員様が応援に駆けつけてくれました。周囲の方々のご理解とご協力に日々深く感謝しています」 今大会は決勝審査のフリーポーズで1位だったものの、予選審査の規定ポーズが2位。合計点で惜しくも優勝を逃した。
「ボディビルの基準が分からなくなった」と午頭さんはいうが、結果はどうあれ心掛けていることがある。 「1日1日、もっと言えば1セット、1レップを着実にこなして前へ進むことが目標です」 「『明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ』を心に刻み、日々を生きております。そうすれば、『我が生涯に一片の悔いなし』と言えると思います。その生き様から芯に刺さる刺激を周囲の方々に届けられたら幸いです」 【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:北岡一浩