日本が誇る先端技術をふんだんに盛りこんだ「MOON-TECH®(ムーンテック)」の凄さに迫る!
ー売れ行きが不透明ななかで、在庫コントロールは可能なのでしょうか。 弊社のシステムは、生産と販売の両面でセールに頼らない在庫コントロールに挑戦しています。 生産面では耐久性の高い先端素材を開発し、それを弊社が自社リスクでストックし、さらに国内の協力縫製工場との取り組みで1、2ヶ月での超高速生産を実現。必要とされる数量を必要なときに生産することに挑戦しています。 加えて販売面では、在庫を持つ通常のEC・店舗販売とクラウドファンディングによる受注生産を組み合わせます。 今すぐ商品が欲しい方は、店頭で定価で購入していただきます。対して、クラウドファンディングでの購入は、お届けは2、3ヶ月先だけれど安く手に入る。いわば、セールの先取りができるわけです。 そうすると、もし一般販売で売れゆきが悪ければ、クラウドファンディングでの受注分に回せますし、逆に一般販売が好調なら、クラウドファンディング向けの生産と合わせて追加生産を行い、対応することが可能です。 この考え方はコラボ商品を作るときも同様で、基本的にはダブルネームで販売しようと提案しています。そうすると、相手方が在庫を抱えてしまった場合、わたしたちのほうに戻してもらって、こちらで販売することができますし、逆に販売が好調な場合は弊社の在庫を優先的に先方に渡して、販売のドライブをかけていただくことができるわけです。 ーサステナブルに対して、リサイクルとは異なる新たなアプローチですね。 もちろんリサイクル的な観点も重要ですし、積極的に対応を進めています。 自社製品の回収も視野に入れていますので、リサイクルしやすいように単一素材で製品を作っていますし、再生素材やバイオ素材の活用も本年度中に開始します。ただ、リサイクル的な観点だけでは、不十分ではないか?というのがわたしたちの実感です。 わたしたちが目指すのは、テクノロジーの力を使って環境に負荷をかけないようにしながら、人間の豊かな生活を両立させることです。 そのためには、産業としての進化(FBX=ファッションビジネスのトランスフォーメーション)が必要だと考えていて、少しずつそのビジョンが見えてきたように感じています。