知事選2024 静岡の選択② 「地域対決」にかすむ「与野党対決」
「静岡VS浜松」ではない?
そして迎えた5月9日の告示日。大村さんは地元・静岡市で第一声を上げました。 大村氏: 「『与野党対決』」『中部対西部の戦い』こういった声がある。しかし、争点はそんなことではまったくない」 そう語った大村さんですが、静岡市を中心とする県中部の経済人が顔をそろえました。 会場にはこの人の姿も…。 田辺信宏 前静岡市長: 「川勝さんの後だから、聴く力を持ったリーダーが望まれる」 同じ日、鈴木さんが浜松市で開いた出陣式には、人人人。浜松から初の県知事を誕生させようという熱気にあふれていました。 康友氏: 「本当に多くの皆様にソラモに集まっていただき、今、感無量です。これから浜松でやってきたことを全県に広げていきたい」 「最大の後ろ盾」と言われる、自動車メーカー・スズキの鈴木修相談役が最前列で演説を見守りました。 大村さんを推薦した自民党も、浜松市では…。 自民党浜松 柳川市議: 「県知事としてここにおられる康友さんをぜひとも押し上げていきたい。これが“浜松人としての使命”じゃないかなというふうに思っております。(拍手) そうだー」 鈴木修相談役は、この「浜松人としての使命」という演説に最も感激したと記者団に語りました。
東部票が勝敗のカギ?
スズキの本社がある旧可美(かみ)村の演説会でも…。 自民党浜松 高林修市議: 「県立の美術館は静岡市にありますよね。ドームを県西部に作るくらい全然問題ないじゃないですか。そう思いません、皆さん。そうですよね?」 康友氏: 「この西部で圧倒的に勝利をすることが全体の勝利につながる」 大村陣営は、鈴木さんのことを「県全体の代表ではなく、浜松の代表だ」などと批判を強めていきます。 上川氏: 「どこかの特定の地域の代表ではない、どこかの大きな企業の代表ではない。みんなの代表として」 城内氏: 「すみません。一言だけ浜松市民の城内実ですが、ぜひお一人10人声をかけてください。この戦いに負けたら、私は浜松に居られなくなるかもしれませんのでお願いします(会場笑)」 「静岡浜松対決」が過熱する中で、草刈り場となったのが県東部です。両陣営とも「東部票」が勝敗のカギを握るとみて、公約を連発します。 康友氏:「この東部に医学部・医大を誘致したいと思います」 大村氏:「富士伊豆未来産業リージョンという構想です」 康友氏:「東部伊豆担当の副知事を再度設置をしたい」 大村氏:「伊豆縦貫道路を早期に整備していくことが必要」