木場弘子 最も簡単で効果のある「共感」の生み出し方<元気な挨拶>。「ボソボソ挨拶する人とさあ、仕事の話をしようとは思えませんよね?」
◆挨拶は「火起こし」のようなもの フリーランスである私の場合、初対面の方との仕事が多いため、インタビューでも、会議でも、講演でも、挨拶をしないなんて考えたこともありません。 企業トップとの対談の現場は、その企業の事務局も、ライターさん、カメラマンさんなどもピリピリして空気がちょっと重いんです。 そこを、元気に「おはようございます!」と笑顔で挨拶するだけで、張り詰めた空気が緩んでいくのを感じられます。 私はその後、一つ二つ冗談を言ったり、名刺交換の時もちょっとした雑談を入れるなどしてトップの登場を待つようにしています。 仕事の前というのは、誰しも緊張感で硬くなりがちですが、そこから「さあ、やるぞー」という気持ちに変えるためにも、元気な挨拶を交わし合うことでスイッチが入ります。 そこにいるみんなで一つのものをつくり上げる、そのための一体感を生む大事な行事だと思うのです。 このように、挨拶というのはその場の空気を温めるキャンプの“火起こし”のようなものです。
◆挨拶に「特別な技術」は必要ない 挨拶にはまた、互いの間の信頼を生む目に見えない力があります。 スーパーマーケットの野菜でも、「私が育てました!」と生産者の方の笑顔とお名前を印刷したカードが付いているだけで、思わず手に取ってしまうもの。 そこには、会ったことの無い方からの挨拶を受けて、「美味しく、新鮮な野菜」という信頼感が生まれているように思います。 挨拶には特別な技術は必要ありません。 まず、元気に笑顔で「おはようございます!」と声を出す。 「挨拶が無い」と怒る人はいても、挨拶されて嫌がる人はいないはずです。 To step up! 最初は「元気な挨拶」から始めてみましょう! 挨拶をされて嫌な人はいません。 ※本稿は、『次につながる対話力「伝える」のプロがフリーランスで30年間やってきたこと』(SDP)の一部を再編集したものです。
木場弘子
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