「厳しい状況」久保建英のパリ五輪予選への招集は難航? 山本昌邦NDは「ハードルは簡単ではない」
「常に選手とやり取りはしていて…」
日本サッカー協会は3月15日、国際親善試合のマリ戦、ウクライナ戦に臨むU-23日本代表メンバーを発表した。 【PHOTO】マリ&ウクライナとの国際親善試合に挑むU-23日本代表招集メンバーを一挙紹介! そのなかには当然、同時期に開催のW杯2次予選・北朝鮮戦に挑むA代表に招集されている、パリ五輪世代の久保建英、鈴木彩艶の名はなかった。 会見に出席した山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、A代表とU-23代表の連携について、次のように説明した。 「コーチングスタッフ、森保監督、大岩監督、スタッフも多くいます。そのなかで選手の情報共有はできていますし、森保監督と大岩監督もコミュニケーションが取れると思いますし、選手の成長や経験の部分は2人でよく話して考えていただいている。そこは我々としては安心している」 続けて、今後2人を招集できるかにも言及した。 「鈴木彩艶と久保建英選手に関しては、最終予選があって7月に本大会がありますが、この2人は海外でプレーしていますので、その時期はオフ。当然、海外オフィスのスタッフもいますので、常に選手とやり取りはしていて、本番への招集に繋がればというところの話し合いは常に本人に意思確認をしています。 そのハードルは簡単ではないというところもあります。というのは、クラブとの交渉が成立しないとだめで、貸し出してもらえないので、ただ前向きに進めています。 最終予選(への招集)はゼロとは言いませんけど、クラブとの話し合いの中では厳しい状況だということはお伝えしておきます」 今年7月に開幕するパリ五輪出場を目ざして、4月にはその最終予選を兼ねたU-23アジアカップに挑むU-23日本代表。試金石となる2連戦、マリ戦は3月22日にサンガスタジアム by KYOCERA(京都)で、ウクライナ戦は同25日に北九州スタジアム(福岡)で行なわれる。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)