京口紘人が痛恨の判定負け 3階級制覇へ暗雲漂う黒星
◆プロボクシング▽フライ級(50・8キロ以下)10回戦 〇ビンス・パラス(判 定)京口紘人●(11日、韓国・仁川 パラダイスシティ・グランド・ボールルーム) 元2階級制覇王者・京口紘人(30)=ワタナベ=が痛恨の判定負けを喫した。IBF世界フライ級10位ビンス・パラス(25)=フィリピン=と対戦した京口は、序盤から確実にパンチをヒットしながらも、終始下がる展開。逆にパラスは前に出て手を出し続けた。両者決定打の無いまま最終10回を終え、2人のジャッジが4ポイント、残る1人は3ポイント差の0―3で判定負けした。 パラスとは18年5月にIBF世界ミニマム級王者時代の2度目の防衛戦で対戦。ダウンを奪われながらも大差の判定勝ちを収め、返り討ちへの自信を持って挑んだリングだったが、雪辱を許す結果となった。 22年11月にWBC王者・寺地拳四朗(BMB)との王座統一戦に7回TKOで敗れプロ初黒星で王座陥落。その後3階級制覇を目指しフライ級に転向し、今回が3戦目だった。「この試合を(世界挑戦への)最後のステップにしたい」と気合いは十分だったが、悔やみきれないプロ2敗目となった。 戦績は京口が18勝(12KO)2敗、パラスは21勝(15KO)2敗1分け。
報知新聞社