「さらに成長していける」“凶甘ペア”の王楚欽/梁靖崑ペア、同士討ちを制して男子ダブルスV<卓球・WTTチャイナスマッシュ2024>
<卓球・WTTチャイナスマッシュ2024 日程:2024年9月26日~10月6日 場所:北京(中国)> 10月5日、WTTチャイナスマッシュ2024は大会10日目を迎え、男女シングルス準決勝と男女ダブルス決勝が行われた。 男子ダブルス決勝では、王楚欽(ワンチューチン)/梁靖崑(リャンジンクン・中国)ペアと林高遠(リンガオユエン)/林詩棟(リンシドン・中国)ペアが対戦。林高遠/林詩棟ペアが2ゲームを連取するも、王楚欽/梁靖崑ペアが3ゲームを取り返し逆転で勝利。男子ダブルス優勝を果たした。 以下、王楚欽の試合後のコメント。
王楚欽 試合後コメント
<試合を振り返って> 今回の試合は非常に多くの学びがありました。成績はこれまでで最も良くなかったですが、それでも非常に意義のある試合でした。 オリンピック以降、自分自身をリセットする時間が必要だったと感じていますが、リセットが終わっていない部分もあります。また自分がこの時代のリズムに合わせる必要があると実感しています。 <勝利に向けて、どのような戦略を取ったか> 決勝に進む過程で、梁靖崑選手としっかりコミュニケーションを取り、試合に向けた戦略を構築しました。特に、試合中のフィードバックやサービス・レシーブの強化に集中しました。 <最終ゲーム6-5の場面でタイムアウトを取ったが> タイムアウトの時点で、私たちは少し優位に立っていましたが、自分も焦りを感じていたし、梁靖崑選手の状態も少し不安定になっているのを感じました。 特に、リードを保っていた場面だったので、相手が少しプレッシャーを感じているようでした。そのため、タイムアウトでは冷静に状況を整理し、サーブやレシーブの戦略を確認しました。試合全体の流れを見て、相手の弱点を狙うように話し合いました。 <今回の優勝は二人にとってどのような意味があるか> この優勝は、特に私たちにとって非常に意味があるものでした。試合の最初はリードを許していましたが、徐々に自分たちのペースを掴み、相手に逆転勝利できたことが非常に嬉しいです。私たちは、特にサーブやレシーブの面で相手よりも優れていたと思います。今回の勝利は、私たちがこれからさらに成長していけるという自信にもつながりました。 <今後の試合に向けて> 次はアジア選手権に向けて準備しています。この数日間で、自分自身の調整をしっかり行い、最高の状態で試合に臨めるようにしたいです。 <アジア選手権での目標は> アジア選手権ではチームをサポートし、良い結果を出すことが目標です。個人的にはさらに自分のプレーを向上させ、チームに貢献できるように頑張ります。これまでの経験を生かしてチームに貢献できるように、そして自分自身のベストパフォーマンスを発揮できるように準備を進めています。今回の優勝から得た自信を、アジア選手権でも発揮したいと思っています。 <(ペアの連携について)以前梁靖崑選手が「凶甘ペア(飴と鞭のような意味)」というニックネームで呼んでいると話していたが> 梁靖崑選手が私のことを「凶」と呼んでいるのは面白いですね。確かに梁靖崑選手が笑った時の顔は甘いです(笑)。でも正直なところ、このニックネームについてはあまり深く考えたことはありません。私たちのペアとしての特徴は、お互いの力を引き出し合うことだと思います。 <今回の試合で見つけた課題や改善点について> 今回の試合では、特に終盤にかけて冷静さを保つことが重要だと感じました。私たちのプレーに強みがありましたが、一部ではまだ改善の余地があると感じています。次の試合では、さらに戦略を練り直し、より一層の成長をしたいと思っています。
WTTチャイナスマッシュ2024
<男子ダブルス決勝> 林高遠(リンガオユエン)/林詩棟(リンシドン・中国)2-3 王楚欽(ワンチューチン)/梁靖崑(リャンジンクン・中国)〇 11-8/11-4/6-11/8-11/9-11
ラリーズ編集部