2025年に狙うべき投資テーマは? “女性版ウォーレン・バフェット” が注目する「4つのトレンド」
破壊的イノベーションその4 「メタバース」
そして最後の破壊的イノベーションである「メタバース」については、このように説明しています。 「メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は、仮想世界であるメタバースに社の将来を託しました。若者が使う自由裁量時間の半分以上はオンライン上で費やされています。仮想世界はこの先も進化を続け、特に若者の成長にともない、消費の面でより大きな部分を担うようになると私たちは考えています」 目新しいイノベーションが登場すると、必ずそれを否定する人が出てきます。たとえばiPhoneが初めて世に登場した時、「あんなものがビジネスで使われるはずがない」と言ったのは、当時のマイクロソフトのCEOでした。 タッチパネル式で物理キーボードが存在しない。それも1機500ドルもする。当時、この手の端末には必ず物理キーボードが付いており、スマートフォンの元祖であるブラックベリーもそうでした。 昔の話になりますが、テレビが世に出てきた時も、映画業界からは「絶対にテレビは流行らない」という声が上がったそうです。 フィンテック、宇宙船、モバイル決済、自動運転、メタバースも、必ずこれらに反対の声を上げる人がいます。でも、時間の経過とともに、これらは徐々に人々の間に受け入れられていくでしょう。こうしてイノベーションが進んでいくのです。 *** この記事の後編では、引き続き『本当に資産を増やす米国株投資』(ビジネス社)より、一部で懸念される「2025年米国株バブル崩壊」の可能性について、岡元氏の分析をご紹介する。
【著者の紹介】 岡元兵八郎(おかもと・へいはちろう) マネックス証券の専門役員。専門である外国株のチーフ・外国株コンサルタントのほか、マネックス・ユニバーシティ投資教育機関のシニアフェローも務める。元Citigroup/米ソロモンブラザーズ証券のマネージング・ディレクター。外国株に30年以上携わるプロフェッショナルで、関わった海外の株式市場は世界54カ国を数える。海外訪問国は80カ国を超える。米国株はもちろんのこと、新興国の株式事情にも精通している。ニックネームは「ハッチ」。Xアカウント名 @heihachiro888 デイリー新潮編集部
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