30年前の父を見て爆笑…26年大河ドラマ主演俳優が出演した『徹子の部屋』が神回だったワケ
二世俳優による神回
あるいは、13歳でデビューした当時、憧れの俳優は『WATER BOYS』(フジテレビ、2003年)の山田孝之だった。その山田とは、『MONSTERZ モンスターズ』(2014年)で初共演。現在公開中の『十一人の賊軍』(2024年)では夢のW主演を果たした。東映任侠映画の最高峰『博奕打ち 総長賭博』(1968年)や『仁義なき戦い』(1973年)などの名脚本家として知られる笠原和夫が残したプロットを元にした時代劇だ。 仲野が演じるのは、道場主。本人は殺陣の経験が少なかった。そのためクランクインの半年前から猛練習をつんだ。撮影現場では白石和彌監督から「阪妻みたいだったよ」と絶賛されたという。「阪妻」とは、チャンバラ映画の大スターである阪東妻三郎の愛称。ここで黒柳が切り込む。「その方(監督)は阪妻のことをよくご存知だったのかしら」と率直にたずねた。 そうだよなぁ、徹子さん、大スター坂東妻三郎とほとんど同時代を生きてきた人だもん。坂東の息子は田村三兄弟として有名な三男の田村正和である。れっきとした二世俳優だ。仲野太賀の俳優歴がこうして昭和を代表する俳優に接続される。豊かさが広がる二世俳優による神回だった。 <文/加賀谷健> 【加賀谷健】 音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu
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