30年前の父を見て爆笑…26年大河ドラマ主演俳優が出演した『徹子の部屋』が神回だったワケ
大河ドラマに出演してほしいという願い
30年前と30年後のスタジオで黒柳はともに中野英雄の出世作となった『愛という名のもとに』(フジテレビ、1992年)のドラマタイトルを口にしている。今でこそVシネのやくざ映画俳優のイメージが強い中野英雄だが、「チョロ」というあだ名役で同作第1話冒頭、ボートを漕ぐ姿が青春そのものだったんだよなぁ。 『徹子の部屋』でも言及されているSNS投稿では、「日本統一」シリーズ撮影中のオフショットを使った投稿(2024年4月22日Instagramアカウントに投稿)が話題になったことがある。 「アプリで若返りを押したら太賀になった」とキャプションがあり、若返った中野英雄が息子そっくりだったのだ。SNSでは他に息子が出演する作品を盛んに宣伝している。仲野太賀も「今は僕の宣伝隊長」と言っているが、心強いじゃないか。 放送をリアタイしていた中野英雄が、X上で「やばい 涙が止まらない」と息子が写るテレビ画面を投稿している。30年前の出演映像では、「太賀」の命名についてふれている。息子には大河ドラマに出演してほしいという願いから名付けたのだという。
自分そのものが豊かな存在
するとどうだろう。仲野太賀は2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演俳優である。父の願いが叶った。これ普通に考えてすごい。父の言霊は、息子の大成を成就させたのだ。 父から子へ。思いが思いをつなぎ、実現する。仲野太賀とはなんて豊かな人物像なのだろう。二世俳優なんて表現を軽く内包しながら、自分そのものが豊かな器のような存在になる。番組で紹介されていたネパール旅行のエピソードにも豊かさがある。 同行した友人カメラマン撮影による一枚。道でヤク(ウシ科の動物)と対峙する仲野太賀の一瞬がさっと写されている。フランスの画家カミーユ・コローの絵画『牛の番をする農家の少女』みたいにフレーム内が盛んに歌っている。このネパール旅行は、『Midnight Pizza Club 1st BLAZE Langtang Valley』として出版される。うわぁ、豊か。