地産地消を意識しよう 龍郷町で子ども農業体験
鹿児島県龍郷町農林水産課は1日、第1回「子ども農業体験」を同町浦の子ども農業体験ほ場で実施した。サツマイモの植え付け体験で、町内の小中学生約50人が参加。子どもたちは全身泥だらけになりながら、約500平方㍍の畑に、畝を覆うビニール製の資材「マルチ」を張り、丁寧に芋づるを植え付けた。収穫は10月を予定している。 地場産農作物に対する住民の関心を高め、地産地消を促進することを目的とした「たつごう食育地産地消推進事業」の一環で行われた。 この日は雲が多く、不安定な空模様。子どもたちは水分をたっぷり含んだ重たい土を一生懸命掘りながら、「さつま金時」と「紅はるか」の2種類の芋づるを1人4本ずつ植えた。マルチに芋づるの葉が掛からないように、土に空気が入らないように気を付けながらの作業となった。 作業を終えた大勝小5年の守田吏凜子(りりこ)さん(10)は「土に空気が入らないように土をいっぱいかぶせた。土が雨でぬれて重く、作業は大変だった。大きく育ってくれたらうれしい」と笑顔を見せた。 町農林水産課の迫地政明課長は「子どもたちには、地元でできた農産物を大事にして、次世代へ引き継いでいってほしい。生き生き伸び伸び作業してくれてよかった」と話した。