11月は熱海で、海や温泉と一緒にアートを巡る『ATAMI ART GRANT 2024』へ!
海を見下ろす温泉街・熱海で11月2日からの1ヶ月間、開かれる特別なアート体験『ATAMI ART GRANT 2024』。今年もさらにパワーアップした作品が、待っています。 【フォトギャラリーを見る】 「ATAMI ART GRANT」はアーティストの制作活動を支援する目的で開催されているプログラム。熱海で滞在制作を行う30組の「ATAMI ART RESIDENCE」参加アーティストと、アーティストをサポートする「ATAMI ART GRANT」に応募し、選出された20組、合計50組の作家が参加する。4回目になる今年のテーマは「超 -Beyond ATAMI-」だ。熱海を超える、自分自身を超える、既成観念を超える、さまざまに解釈できる。
今回の見どころの一つは気鋭のキュレーター、黒沢聖覇による特別企画『Medium(s) 媒介するものたち』展だ。〈金沢21世紀美術館〉の学芸員などを経験し、現在、〈PAN沖縄〉準備室キュレーターである黒沢が招待したのは石山未来、佐藤浩一、モニカ・ハプサリの3人の作家たち。熱海で滞在制作を行い、意欲的な新作を発表する。
石山未来は熱海のアイデンティティである「温泉」のエネルギーを甦らせるような絵画を出品する。1990年生まれの佐藤浩一は地熱に関するサイトとその場に潜む欲望の静かな力を表現する。モニカ・ハプサリはインドネシアの「ダーメン紙」と芸者の口紅に使われる紅花によって日本とインドネシアの女性性にまつわる力や儀式をテーマにした作品を見せる。
もうひとつの『META ATAMI - Story of Artificial Technoscape-』は人間が開発したテクノロジーによる景観(テクノスケープ)と、100万年前のプレート衝突によって形成された地形や縄文・仏教といった歴史的なランドスケープを並列に取り扱い、テクノロジーと自然や人間との関連を探究するアートプログラムだ。