今季好調の石川遼を支えるのは”市販のゴルフ練習アプリ”!? 一般アマが開発したスウィング解析機能にトッププロが飛びついた理由
日本ツアーゴルフ選手権の最終日に「63」と大爆発した石川遼は、プレーオフで惜敗したものの完全復活に近い印象を与えた。その好調の理由は“市販のゴルフ上達アプリ"にあった?
石川はかつてトラックマンで弾道計測などを行っていたが、今はタブレット(iPad)を用いてスウィングチェックもできる「Golfboy(ゴルフボーイ)」というアプリを使っている。 スマホ(iPhone)用のプロモデルで、インドアやゴルフスタジオでも使用されるものだ。スマホやタブレットを正面か後方に設置すれば、構えてスウィングするだけで、動画撮影からスウィング解析まで自動で行ってくれる優れもので、アップルウォッチと連携すれば機能性はさらに向上するという。 その機能性の高さから総ダウンロード数が15万を超える人気アプリだ。 同大会の練習日、そのアプリについて石川に聞くと、「あらゆるアプリを試してみたんですが、一番良かったです」と話し、初日のラウンド後には「ドライバーのパフォーマンスはほとんど100点」とスウィングに手応えを感じていた。 2日目のスタート前にiPadを手に石川と話す人がいた。株式会社Qoncept代表の林建一さんだ。 「石川プロのアイデアで、2つ(以上)のiPadを同時に見られるように改良して、さらなるヒントをいただきました」 ゴルフ上達アプリといえば、プロが監修するのが一般的。だがこれはアマチュアゴルファーのQonceptメンバーが開発したもので、プロの監修はなし。 それでも石川ほどのトッププロが飛びついた理由を、「毎日ユーザーからのレビューや口コミが20件以上届き、内容をチェックすると改良のヒントがいっぱい。そのたびにアップデートして使いやすさを更新しています。開発者は全国のユーザーのみなさんです」と林さん。 ゴルフ練習アプリは「使いやすさ」が一番。石川や一般ユーザーが認める理由はそれにつきるようだ。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月2日号「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト