新格闘技団体「ROMAN」の時間無制限バーリトゥードルールの基準は「医学的に認められない攻撃を排除」。新柔術ルールではヒールフックなどを解禁
中井氏は「古くから格闘技のさまざまな形態を模索してきた者としては、こういった古くとも新しいスタイルで大会が行われることに意義を感じる。7月に沖縄でプレ大会をやった。どういう試合になるかと思った。ROMAN柔術ルールと道着着用MMAの2試合だったが、内容の濃い試合だった。すごく面白くなると思う。思ったような試合ではなく、意外な試合が生まれやすいと確信している」と7月21日に沖縄で行われたプレ大会「ROMAN ZERO」を経ての感想を口にした。 この「ROMAN ZERO」について渡辺氏は「課題は山積み。道着着用MMAの試合がノーコンテストになってしまった。この責任は私にある。いろいろと新しいことをやるうえでの難しさがあった。レフェリーやジャッジも初めて見る競技。ルールを書面で渡されても、その時々で展開が変わってくるものなので、レフェリーの方も“これって禁止だったかな”と流してしまったみたいなことがあった。これは誰が悪いとかではなく避けられない部分もあるが、そういうことをなるべく起こらないようにしなければいけないと思った」などと振り返った。
このノーコンテストに終わった試合については「後頭部への打撃とグラウンド状態でのヒザ蹴りがあった。これで展開が変わってしまった。本来なら1ポイント減点とかいろいろあったと思うが、今回は実験大会ということでノーコンテストになったりするリスクは選手側にも伝えていた。レフェリーも流してしまった」との反則行為があったことを説明。 旗揚げ大会ではメインイベントでウィル・チョープ(アメリカ/The Kill Team)と渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)が「時間無制限バーリトゥード」ルールで対戦することが発表されたのだが、このルールでの試合はプレ旗揚げ戦では行われておらず、本邦初公開。レフェリングが非常に重要になってくるのだが、渡辺氏は「今依頼しているのはROMAN実行委員会に柔術も黒帯の中田賢一郎という医師がいて、格闘技の技も組み技も知っているので彼が適任かと思っている。僕の想像も含めてですが、どちらかというと反則かどうかより、これは医療的に続行可能なのかというのが一番重要になってくると思うので、そちらにより重点を置こうと思っている」などと語った。
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